戸田菜穂、三浦理奈、西岡奏らが出演するオムニバス映画『メイソウ家族』より、新規映像を含めた予告映像と場面写真が解禁。さらにキャスト陣からメッセージが寄せられた。
【動画】それぞれの家族が辿り着く先はー? 『メイソウ家族』予告
本作は、大阪芸術大学の映像学科での取り組みとして、学⽣たちが映像業界のプロとタッグを組んでドラマや映画を作る「産学協同プロジェクト」によって作成された11作目の作品となる。同大学に所蔵されていた学生作の秀逸な3本のシナリオを在学生たちがアレンジし、『YUI』『MONOS』『UMI』の3編のストーリーによるオムニバス作品として映画化した。
撮影に参加した学生たちは演出、撮影、照明、美術などのセクションに分かれ、各分野の第一線で活躍する教員の指導のもとで映画づくりの現場を体感。さらに映像学科だけではなく放送学科、舞台芸術学科などの学生も参加し、プロの俳優陣とともに映画を作り上げた。
予告映像に映し出されるのは、未確認生物UMAのMONOSをひいてしまい、家に連れ帰る由依と恵一。そんな中、吉田家では、弟の優輝がペンキまみれで暴れ、学校では、失声症の生徒・羽美の個別指導を任され、コミュニケーションの取り方に戸惑う教師・風間。みんな何かを抱えているというテロップとともに一見交わるはずのない3話のストーリーがメッセージやアイテム、登場人物によって一つの世界へつながっていく。果たして、ラスト彼らはどうなっていくのか。
そして場面写真が8点初解禁。吉田家が謎の祭壇を囲み、祈りをささげる奇妙なシーンやMONOS、そして男女関係、反抗期、家族問題、宗教、コミュニケーション、人間関係など生きていく上で決して忘れてはならないテーマがふんだんに詰め込まれている。
さらにキャスト陣から、プロの現場とはまた違った魅力にあふれた学生たちとの映画づくりを振り返るメッセージが寄せられた。
戸田菜穂は「学生さんの目が本番になると真剣に輝き、とても集中力の高まる現場だった」と語り、学生たちの真っすぐな姿勢に感銘を受けたという。
大阪芸大のキャンパスからロケ現場へ向かう日々をともにし、「“先生”と呼ばれる教授たちが技術パートのトップに立つ現場は、新鮮で楽しかった」と振り返る。
また、永野宗典も「プロの現場と変わらぬ安心感があった」と学生スタッフの仕事ぶりに太鼓判を押し、「初々しさと頼もしさが共存する現場で、のびのびと撮影できた」と語った。
三浦理奈は「自分と同い年くらいのスタッフと作品をつくるという、これまでにない経験が刺激になった」と話し、現場の空気感をこう続ける。「学生のみなさんが一生懸命に仕事に向き合う姿を見て、自分ももっと頑張ろうと思えた」
さらに、高村佳偉人は「初めは戸惑いながらも、撮影を通してぐんぐん成長していく学生スタッフが頼もしかった」と語り、西岡奏も「年齢の近いスタッフが声をかけてくれて、緊張がほぐれた」と、現場で生まれた温かな交流を明かした。
そして、木村了は「作品は役者だけで創るものではないと、改めて気づかせてくれた現場だった」と述懐。学生たちの前向きで真っすぐな姿勢に刺激を受け、「普段以上に芯を持って役に向き合えた」と手応えをにじませた。
映画『メイソウ家族』は、8月29日より全国順次公開。
※コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■戸田菜穂
学生さんと一緒の電車で大阪芸大に通い、校舎で支度してから現場に向かう毎日でした。
あらゆる技術パートのトップに教授がいらして、スタッフでもある生徒さんたちが「先生」って呼んでいらっしゃるのが印象に残り、楽しくてワクワクしました。
本番の声がかかると、学生さんの目がとても真剣に輝き、大変集中力の高まる素敵な撮影現場でした!!
■永野宗典
熊切監督作品に参加できたことは念願でした。重たいテーマを扱いながらも、監督は常に楽しそうに演出されていて、映画への深い愛をそばで感じられたのが幸せでした。
撮影の合間は共演者やスタッフと和やかに過ごせ、とても居心地の良い現場でした。大阪芸大の学生の皆さんの初々しさと頼もしさに触れ、プロの現場と変わらぬ安心感で、のびのびと撮影できました。
■三浦理奈
「メイソウ家族」の現場は、他の現場とは違って自分と同い年ぐらいの学生さんが、プロの撮影チームに混ざりながら一緒にお仕事をされていたので、スタッフさんとの年齢が近いという不思議な感覚でした。
また、学生のみなさんが、一生懸命に仕事に取り組む姿を間近で見て、自分ももっと頑張ろうと刺激を貰えました!
共演させて頂いた秋庭さんはとにかく凄く元気が溢れていて、ずっと現場が明るかった印象があります!笑
■高村佳偉人
第一話YUIで優輝役を演じさせていただきました、高村佳偉人です。
この作品はすこし歪な形の家族が変わった形で家族の中を深める、そんな家族愛の物語です。
またこの作品はスタッフさんに学生の方々が参加されていて、先輩のスタッフさん方に教えて貰いつつ、撮影の中でどんどん皆さん成長されていて、撮影の終盤には頼もしくて私も頑張ろうと思いましたし、撮影現場も先輩のスタッフさんがいらしたので他の作品の撮影現場と遜色なく、楽しくしっかりとこの作品に向き合えたかなと思います。
■西岡奏
スタッフに学生さんが多く、年齢が近いこともありとても話しやすかったです。
初現場で緊張していた私に「おはよう!頑張ろうね!」と声をかけてもらい、最後まで楽しく撮影できました。
■木村了
信頼する熊切監督の元、学生さん達と作品創りに挑んだ訳ですが、僕自身が改めて、作品は役者だけでは創れないと思いました。
大阪芸大の学生の皆さんは常に前向きで、初めての事に戸惑いながらも真っ直ぐに作品に携わっている姿をみて、普段の撮影現場以上に、より僕自身が芯を持って役を立ち上げなければならないと逆に刺激を頂きました。
撮影スケジュールはタイトで、きっと皆様疲弊された事だと思います。
ですが、その分繊細な作品になっていると思います。
とにかく、一生懸命な方達に背中を押して頂けた作品です。
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