佐藤健主演のNetflixシリーズ『グラスハート』より、撮影の裏側に迫るメイキングムービー<TENBLANKの軌跡>が、メイキングスチールと共に解禁された。
【動画】『グラスハート』メイキングムービー<TENBLANKの軌跡>
本作は、1993年から現在まで書き継がれてきた若木未生の漫画を映像化した青春音楽ラブストーリー。
所属していたバンドを理不尽な理由でクビになった大学生・西条朱音(宮崎優)。打ちひしがれる朱音だったが、孤高の天才ミュージシャン・藤谷直季(佐藤健)から突然、彼が率いる4人組の新バンド「TENBLANK(テンブランク)」のドラマーとしてスカウトされる。藤谷が生み出す唯一無二の楽曲と、4人の熱く激しい演奏により、瞬く間に世の中を席巻していくTENBLANK。しかし快進撃を続けるバンドの前に、数々の壁が立ちはだかり…。
監督は柿本ケンサクと後藤孝太郎。脚本には、岡田麿里を筆頭に女性脚本家が名を連ねる。
7月31日から配信スタートし、配信開始から2週間たった現在、日本のNetflix週間シリーズTOP10で1位獲得、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で8位となった。さらに、劇中バンドTENBLANKによるアルバム『Glass Heart』は、日本においてApple Musicのアルバムランキングで1位を獲得。香港、台湾、タイでもロックのアルバムランキングで1位を記録し、アジア各国でもチャートインを果たす。そのほかSpotifyではバイラルチャート「Viral Top 50」において「旋律と結晶」が日本、台湾、香港の3各国で1位を獲得した。
メイキングムービーで、TENBLANKのメンバーを演じた佐藤健、宮崎優、町田啓太、志尊淳の4人は、撮影当時を「不安でしかなかった」「楽器の経験はなかった」「プロでもできないレベルの演奏だった」と振り返る。
楽器経験がほぼゼロであった4人が、劇中ではリアルなミュージシャンにしか見えない姿になっている。佐藤健はベースとピアノ、宮﨑優はドラム、町田啓太はギター、志尊淳はキーボードとベースを、1年以上の年月を費やし練習をして挑んだ。
映像には、楽器と真剣に向き合う姿や、演奏しながらせりふを放つシーンのリハーサルなどが収められている。ギターのストロークとせりふのリズムをかみ合わせる町田の苦戦の瞬間、キーボードでリズムを刻みながら歌う佐藤の姿などが次々と映し出される。そばで見ていた菅田将暉が「プロでも歌うときはシンプルにピアノを弾いてますよ」と声を掛けると、佐藤は笑いながら「(天才音楽家の)藤谷だから」と返す。その一言に、役への信念と妥協のない姿勢がにじむ。
熱量をもって撮影に挑んだのは演者たちだけではない。複数のライブ会場で実際に演奏・撮影を敢行した本作だが、なかでも、ぴあアリーナMMでのライブシーン撮影には5000人以上のエキストラが集結。TENBLANKがステージに登場した瞬間、会場は大歓声に包まれ、まるで実在する人気バンドのような熱狂が生まれた。宮崎は「少し気を抜くと負けそうなくらいの熱量だった」と語り、その熱狂を受け止めながら、4人の演技もまた研ぎ澄まされていった。
ライブ後方の見えづらい席へ、バンドメンバー自ら足を運びファンサービスをする志尊の提案。恵比寿リキッドルームで、客席に降りてエキストラへ直接演技指導を行う佐藤と菅田。
原作者・若木未生は、完成した映像を見て「神は細部に宿る」とSNSに投稿したが、まさにその言葉通り、細部へのこだわりと本気の熱量が作品を唯一無二のものに仕上げた。主演・プロデューサーを務めた佐藤は「日本のエンタメを世界へ」「日本からアジアスターを生み出したい」と強く願い、その熱い思いは共演者、スタッフ、エキストラへと連鎖し、映像を通じて多くの視聴者にまっすぐに届くことになった。
メイキングスチールには、熱気に包まれた現場の空気感がそのまま写し取られ、ドラマ本編では見ることのできないキャストたちの素の表情が映し出されている。役柄を離れた彼らの一瞬のまなざしや笑顔には、演じる人間としての奥行きと、現場でともに闘った絆がにじんでいる。
Netflixシリーズ『グラスハート』はNetflixにて独占配信中。