米ラッパーのエミネムが、新作ドキュメンタリー『STANS(原題)』で、薬物依存との闘いについて告白。2007年に経験した過剰摂取で、考えを改めたことを明らかにした。
【写真】おじいちゃんになったエミネムの楽曲「Temporary」
1999年にメジャーデビューを果たしたエミネムは、一気にブレイクを果たし、2000年代初頭にスターダムにのし上がった。しかし、これが原因で自由に外を出歩くこともままならなくなり、Peopleによると、「落ち込み」と「薬の服用」という「悪循環」に。そしてある時ついに、過剰摂取を起こし、病院で目覚めることになったそうだ。
エミネムはドキュメンタリーの中で、「何が起きたのか、全く見当もつかなかった。眠りに落ちたようだけど、目が覚めたら管に繋がれ、起きたくても動くことすらできなかった」と告白。「過剰摂取のあと自宅に戻り、『何かしないと…何かしないと死んでしまう』と思った」と振り返った。
エミネムは2009年、『リラプス』をリリースし、米ビルボード総合チャートで初登場1位を記録、復活を印象付けた。このアルバムが、断薬に対する意識をさらに変えたそうだ。「『何か違うことをしなくちゃ』と思い、クリーンな生活を続けてみようと思えた」とコメント。「恥ずかしがることはなくなって、断薬をスーパーパワーみたいに思うようになった。断薬出来たことを、誇りに思うようになったんだ」と続けた。
2000年にリリースしたヒット曲にちなんで名付けられたドキュメンタリー『STANS』では、「世界で最もプライベートなアーティストの一人」であるエミネムと、彼の「公人としての巨大なペルソナ」との「複雑な関係」を、貴重なアーカイブ映像やインタビュー、ファンの声を通じて描いているそうだ。