チョ・ジョンソク、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョンが共演するチュ・チャンミン監督の最新作『大統領暗殺裁判 16日間の真実』より、キャラクターポスターとメイキングカット5点が解禁。さらに入場者プレゼント、公開記念イベントも決定した。



【写真】『大統領暗殺裁判 16日間の真実』メイキングカット

 軍事クーデターで政権を掌握し、独裁者と批判されるほど強大な権勢を振るった朴正煕(パク・チョンヒ)大統領。そんな彼が国のナンバー2ともうわさされた側近の中央情報部(KCIA)部長金載圭(キム・ジェギュ)によって、1979年10月26日に暗殺された。本作は、このセンセーショナルな事件の裁判と、10.26大統領暗殺から12.12軍事クーデターという韓国近代史の中でも大きな歴史的事件に巻き込まれた3人の男を、一部フィクションを交えて史実に基づき描いた作品だ。

 この韓国史上最悪の裁判とも言われる大統領暗殺裁判を、弁護する者、裁かれる者、裏で操る者、それぞれの目線でドラマチックに作り上げたのは、映画『王になった男』の監督チュ・チャンミン。

 映画オリジナルのキャラクターであり、勝つためには手段を選ばない弁護士チョン・インフ役にはチョ・ジョンソク。そのチョン・インフが弁護する愚直な軍人パク・テジュ役にイ・ソンギュン。そして、裁判を裏で操る合同捜査団長チョン・サンドゥに、「全斗煥(チョン・ドゥファン)」をモデルにしたこの役で【第61回百想芸術大賞 映画部門 助演男優賞】を受賞した名優ユ・ジェミョンが扮し、圧倒的な存在感を見せる。

 このたび解禁されたキャラクターポスターには、それぞれのキャラクターを象徴するセリフが添えられている。チョ・ジョンソク演じる“ひとりの男を救うために裁判に身を投じた者”チョン・インフは、「ただ彼は命令に従っただけ。救われるべきだ」。イ・ソンギュン演じる“命令により暗殺事件に巻き込まれた裁かれる者”パク・テジュは、「あの日の…私の選択は変わらないでしょう」。ユ・ジェミョン演じる“権力のために裁判を操り、次期独裁者を狙う者”チョン・サンドゥは、「軍服を着て、25年耐えてきた。
私にはその資格がある」。大統領暗殺と韓国史上最悪とも称される裁判をめぐる3人の男の胸の内がうかがえるデザインに仕上がった。

 あわせて解禁されたメイキングカットは、撮影現場の雰囲気が伝わる全5点。チョ・ジョンソクとイ・ソンギュンが真剣な表情でモニターを確認する様子や、ユ・ジェミョンに演出をするチュ・チャンミン監督、さらに撮影の合間にスタッフへ柔らかな表情を見せるイ・ソンギュンの姿などが捉えられている。

 また、本作を公開に先駆けて鑑賞した各界著名人からの絶賛コメントが到着した。「タイトルからすると硬い映画に感じるかも知れない。ところが…、あっと言う間の2時間! 俳優たちひとりひとりが実に魅力的で熱い。そして、チョ・ジョンソクのチャーミングなお芝居がスクリーンを見事に包み込む!!」と絶賛する竹中直人(俳優・映画監督)の他、古川豪(映画監督 『金子差入店』)、古家正亨(MC)、西森路代(ライター)、崔盛旭(映画研究者)、田代親世(韓流ナビゲーター)より、イ・ソンギュンの最後の作品でもある本作へ熱いコメントが寄せられている。

 さらに、全国の劇場で2週連続公開入場者プレゼントの配布が決定した。8月22日から(公開1週目)はキャラクターポストカード、8月29日から(公開2週目)はイ・ソンギュンメモリアルポストカードが配布される。これらはすべて非売品で、数量限定につきなくなり次第に配布終了となる。

 そして、8月23日にYEBISU GARDEN CINEMAにて、古家正亨(MC)を迎えての公開記念トークイベント付き上映と、8月26日に新宿武蔵野館にて、ヨギソダイブでお茶の間の人気者となった俳優・通訳とマルチに活躍するみょんふぁ登壇のイベントが決定した。


 映画『大統領暗殺裁判 16日間の真実』は、8月22日より全国公開。

※竹中直人ら各界著名人のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■竹中直人(俳優・映画監督)

 タイトルからすると硬い映画に感じるかも知れない。ところが…、あっと言う間の2時間! 俳優たちひとりひとりが実に魅力的で熱い。そして、チョ・ジョンソクのチャーミングなお芝居がスクリーンを見事に包み込む!!

■古川豪監督(『金子差入店』)

 イ・ソンギュンさんの新作を観れるのは最後の作品か、と思えば思うほど、役柄も相まって、とてつもなく寂しく悲しくて。時代と逆行するその生き様に、どこか惹かれてしまう自分がいる。それは命を賭して、実直に筋を通しつづけた男に美しさを感じたからなのかもしれない。もっと観ていたかった。

■古家正亨(MC)

 これまでも何度となく描かれてきた朴正煕大統領暗殺事件。しかしこの作品は暗殺という出来事以降の”犯人“とされるある軍人とそんな彼を弁護する弁護士の人間ドラマにスポットが当てられているのだから興味深い。そんな寡黙な軍人を無の表情と目の動きで演じ切ったイ・ソンギュンとただ真実に向き合う熱血弁護士のチョ・ジョンソク。この2人の演技のアンサンブルが結局、この世の中には一人の力では決して変えられない何かがあることを観客に突きつける。


■西森路代(ライター)

 本作を見て、イ・ソンギュンが目的のためなら手段を択ばぬ選挙参謀を演じた『キングメーカー』を思い出した。『大統領暗殺裁判』で、勝つためなら誇張もいとわないチョ・ジョンソク演じる弁護士の姿と選挙参謀が重なるのだ。選挙参謀は、ソル・ギョング演じる最後まで信念を曲げなかった大統領を思慕していたが、弁護士もまた最後まで信念を曲げなかったイ・ソンギュン演じる軍人の信念に心を動かされる。正反対の役柄なのに、両作品で最後に見せるイ・ソンギュンの表情に何度も泣かされた。

■崔盛旭(映画研究者)

 軍事裁判の歴史(fact)はたまらなくもどかしい。だから映画には歴史の理不尽に立ち向かう弁護士の物語(fiction)が必要だ。私たちはスクリーンを見つめる。「パク・テジュ」とイ・ソンギュンが共に「幸せの国」にいることを切に願いながら。

■田代親世(韓流ナビゲーター)

 大統領暗殺事件自体は題材としてよく描かれますが、その後の裁判の顛末を描いているのが新たな視点!

 曲げられない信念を持つ被告人とその男を救いたい弁護人の一騎打ちにヒリヒリしつつ、命令に従わざるを得ない宿命を背負った軍人の矜持というものが痛々しく感じられる作品でした。

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