木村達成が主演する舞台『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』より、木村演じる主人公・出と、彼と家族ゲームを繰り広げる登場人物たちを配した公演ビジュアルが解禁された。
【写真】主演を務める木村達成
挑発的、熱狂的でありながらも、美しい詩的なセリフが印象的な数多くの伝説的戯曲を生み出した劇作家・清水邦夫。
ピンクの照明が妖しげに光る娼家。大学教授と名乗る初老の男「善一郎」はここの女主人「はな」の客である。そして青年「出」は女主人のヒモで、ここから逃げようとしているが、彼女の優しさから逃れられない。この娼家には若い娼婦「愛子」もいて、彼女の客である若い男「敬二」もやって来る。
やがて彼ら5人はまるでここが一つの家族であるかのようなゲームを始める。初老の男が父親、女主人が母親、ヒモの青年が長男、若い娼婦が長女、その若い客の男が次男。ところがその家族ゲームとは…。
演出を務めるのは、2022年に上演された『加担者』と、安部公房作の『幽霊はここにいる』の演出で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど、今最も注目を集める演出家・稲葉賀恵。
娼家の女主人のヒモで、逃れたくてもその優しさから逃れられずにいる主人公・出を演じるのは、ドラマ、ミュージカル、ストレートプレイと様々な分野で活躍する木村達成。娼家に集まる登場人物たちが始める家族ごっこの中では長男を演じることになる青年をどう演じるのか注目だ。
娼婦で家族ごっこでは“長女”を演じる若い女・愛子に岡本玲。愛子の客で“次男”を演じる若い男・敬二に、本作がストレートプレイ初出演となる酒井大成。隠された秘密を暴くきっかけになる敬二の婚約者・めぐみに橘花梨。娼家の女主人で“母”を演じるはなに伊勢志摩。大学教授と名乗り“父”を演じる初老の男・善一郎に堀部圭亮。若手からベテランまで確かな実力を持つ俳優陣が集結する。
そしてこの度、主人公・出と、彼と家族ゲームを繰り広げる登場人物たちを配した公演ビジュアルが解禁。家族のさまざまな日常を切り取って配置したかのような、印象的なビジュアルに仕上がっている。果たして彼らが繰り広げる“家族ゲーム”の先にあるのは…。今よみがえる、伝説的で熱量あふれる舞台に期待が高まる。
舞台『狂人なおもて往生をとぐ~昔、僕達は愛した~』は、東京・IMM THEATERにて10月11日~18日上演。