2023年に広島から単身で上京し、同年7月期のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』でテレビドラマ初出演を果たした17歳の新星・藤崎ゆみあ(※「崎」の正式表記は「たつさき」)。女優業の原点は父と通った映画館。
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◆父親と映画館で過ごした時間が俳優志望の原点
――藤崎さんはもともと芸能界に興味があったのですか。
藤崎:忙しい父が一緒に行ってくれる映画館での時間が好きでした。次々と流れる予告を観るのも好きでしたし、大きなスクリーンで上映される映画は「これを観るために学校を頑張ろう」という日常の楽しみになっていました。そんな中で、「私自身もやってみたい」という気持ちが大きくなって、女優になりたいし、なるんだろうなという感覚もありました。
――広島ではモデル活動をされていたんですよね。上京を決心したのはどういう経緯だったのでしょうか。
藤崎:広島でモデル事務所に入ってはいたんですけど、コロナ禍だったということもあって、実は当時、お仕事は全くしたことがなくて。上京を決心したのは、「東京に行かない?」と言われて、「行けるんだったら行けます」というくらい、何も考えずに返事をしたようなものなんです。好きな監督さんの映画を観て、「やっぱりいいなぁ」「行ってみたいな」と、何も考えずに思っていたほどでした。
――突然、チャンスが来たという感じですか。
藤崎:まさか高校生のうちに東京でお仕事ができるとは思っていませんでした。高校を卒業して、頑張ってアルバイトをして行くのかな、と考えていたので、すごくうれしかったです。
◆初めての一人暮らしを経験し、地元の家族との関係にも変化
――2023年に上京されて、いきなり一人暮らしだったんですよね。不安はありませんでしたか。
藤崎:何も考えずにただ「東京に行くぞ」と出てきましたが、私は4人きょうだい6人家族で育ったので、何も音がしない空間が今までになさすぎて、逆に落ち着かないところがあります。ガヤガヤとうるさいくらいの環境のほうが集中できるので、集中したいことがあるような時には家族に電話をして、みんなが勝手にしゃべっているのを聞いています(笑)。電話をしているというよりは、繋いでいるという感じで。
――ホームシックにはなりませんか。
藤崎:実家では猫も一緒に暮らしていたので、家に帰ってもその子がいなくて寂しかったり、朝起こしてもらうこともなくなって「静かだな」と思ったりすることもありました。でも、ありがたいことに上京してすぐ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』のお仕事があって、寂しさを感じないくらいに撮影現場が充実していました。
――ご家族との関係も、上京してから変わりましたか?
藤崎:いわゆる反抗期というわけではないですが、中学生の頃には「意味分かんない」と思っていた家族の行動が、高校生になって一人暮らしをしてみると「あれは優しさや思いやりだったんだ」と思えることがすごく多くて。
――出演作品へのご家族からの反響はありますか。
藤崎:『イクサガミ』(Netflixで11月より独占配信)が決まった時には、すぐに父に報告しました。特に岡田准一さんとの共演には「あの岡田准一さん…?」と理解が追いつかない様子でした(笑)。そんな父に『イクサガミ』のTシャツをプレゼントしたら、旅行に行くたびに着てくれているので、「気に入っているな」と思いながら見ています。
――良い宣伝になりますね(笑)。これまでの作品での共演者など、現在交流のある俳優さんはいますか。
藤崎:『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で共演した當真あみちゃん、白倉碧空ちゃんとはずっと仲が良くて、予定が空いたらとりあえず会うような仲になりました。
――お休みの日はどう過ごしていますか?
藤崎:友達と予定が合えば映画を観に行ったりご飯を食べに行ったりしていて、一人の時はキックボクシングに行ったり、外で本を読んだりしています。一日中、家にはいられないタイプなので、必ず外に出て何かをしているんです。
◆初めての写真集は「気飾らずに、自分自身のそのままの様子や瞳を写せたら」
――初の写真集も発売を控えています。
藤崎:ギリシャで撮影したんですが、美味しい野菜やお肉、ヨーグルトなどがいっぱいあったので、全部美味しくてたくさん食べちゃいました。
――事務所と同じ名前のメテオラにも行かれたんですよね。
藤崎:そうなんです。修道院が6つくらい崖の上にそびえ立っていて、その風景がすごかったです。写真撮影ができない場所もあったので「これは目に焼き付けておくしかない!」とたくさん見ました。
――撮影はどんな雰囲気でしたか。
藤崎:一緒にお買い物をしたり、街を歩いていたりする中で流れでパシャッと撮ることが多く、すごく自由でした。最初に「とにかくゆみあちゃんが楽しんでほしい」と言われて、スタッフの皆さんがその雰囲気を作ってくれたんじゃないかなと思います。初めての写真集なので、あまり気飾らずに、自分自身のそのままの様子や瞳を写せたらいいなと考えていました。
――現地の方との交流もあったそうですね。
藤崎:ギリシャ語で「ありがとう」「ごちそうさま」「美味しかった」をすごく言いたくて、撮影前から何回も練習していたんですけど、ちゃんと伝わっていたのかは分かりません(笑)。
――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。
藤崎:これからは自分の生活やプライベートな部分も、インスタグラムなどでもっと発信していきたいと思っています。たくさんの人と色々なものを共有したいと思っているので、もっとたくさんお話したり、応援していただけるとうれしいです。私の様々な一面が見られる写真集も、ぜひ楽しみにしてください!
(取材・文・写真:山田健史)
「藤崎ゆみあファースト写真集(仮)」は、東京ニュース通信社より12月12日発売。