映画『スーパーマン』(1978)や『プリシラ』(1994)などで知られた俳優のテレンス・スタンプさんが、現地時間8月17日に亡くなった。87歳だった。

 

【写真】『スーパーマンII/冒険編』(1981)でゾッド将軍を演じたテレンス・スタンプさん

 遺族がロイター通信に対し、スタンプさんが17日に亡くなったことを発表。「彼は俳優としても作家としても、素晴らしい作品を残しました。それらの作品は、これからも人々に感動とインスピレーションを与え続けることでしょう」と述べた。

 英ロンドン出身のスタンプさんは、1962年公開の『奴隷戦艦』で映画デビューを果たし、いきなりアカデミー賞助演男優賞にノミネート。『コレクター』(1965)でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したほか、『プリシラ』(1994)ではドラァグクイーンを演じ、英国アカデミー賞主演男優賞とゴールデン・グローブ賞候補となった。

 『スーパーマン』(1978)と『スーパーマンII/冒険編』(1981)でゾッド将軍を演じるなど、インパクトのある演技で知られ、他に『ウォール街』(1987)、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)、『エレクトラ』(2005)、『ワルキューレ』(2008)、『ビッグ・アイズ』(2014)、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016)などに出演。カメオ出演を果たしたエドガー・ライト監督の『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)、テレビドラマでは『ダーク・マテリアルズ/ライラと黄金の羅針盤 II』(2020)が最後の作品となった。

 スクリーンの外では、1964年にブロードウェイ舞台『アルフィー』に主演。映画化した際は、自身が多忙のため当時ルームメイトだったマイケル・ケインを主役に推薦したといい、1966年にケイン主演で公開されている。また、1988年には自伝『Stamp Album(原題)』も出版していた。

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