11月7日公開の三宅唱監督最新作『旅と日々』が、アジア最大級の国際映画祭である釜山国際映画祭にて、コンペティション部門に選出が決定。幕開けとなる9月17日のレッドカーペットには、三宅唱監督、主演を務めるシム・ウンギョン、出演の貴田万作らが登場を予定している。
【写真】『旅と日々』三宅唱監督、シム・ウンギョン、河合優実がロカルノ国際映画祭に! フォトコールの様子
本作は、脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先でのべん造(堤真一)との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人がつづっていく物語。ひっそりと身を寄せ合う登場人物たちが、やさしさと愛おしさあふれるまなざしで描かれていく。
第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて、最高賞である金豹賞&ヤング審査員特別賞をダブル受賞。ワールドプレミア上映後には「傑作。観る者の心を捉えて離さない(Publico)」「見るものの感覚を巧みに刺激する(ICS)」「現代映画においてきわめて稀有な存在(Letterboxd)」と、各国のメディアから絶賛の評が続々と寄せられた。
さらにはスペイン語圏最大の国際映画祭、第73回サン・セバスチャン国際映画祭(スペイン現地時間9月19~27日)にて、多様で驚くべき映画・新しいアングルやフォーマットに挑戦する映画を上映するサバルテギ・タバカレラ部門へ正式出品も決定するなど、世界各国からの熱い視線が注がれている。
このたび、30周年を迎えるアジア最大級の国際映画祭である釜山国際映画祭にて、コンペティション部門に選出が決定。
三宅監督は「3年前の釜山国際映画祭に『ケイコ 目を澄ませて』で参加した際、シム・ウンギョンさんがとても粋な計らいをしてくれ、上映後の質疑応答に一緒に参加して映画を届けてくれました。ぼくたちの出会いと交流の場になった釜山国際映画祭の第30回という記念すべき年に、両国で活躍するシム・ウンギョンさんとともに作った『旅と日々』でコンペティション部門に参加できることを、心から嬉しく、光栄に感じます。また、高田万作くんとも一緒に参加できることも嬉しく、楽しみです」と期待を寄せている。
本映画祭は1996年に創設された国際映画製作者連盟公認の国際映画祭であり、アジア最大級の祭典として常に注目を集めている。釜山シネマセンターをメイン会場とし、国内外の200作品以上が上映され、来場者数は約20万人を記録することも。
これまでの非コンペティション形式から、本年よりコンペティション部門が新設され、グランプリ、監督賞、審査員特別賞、主演男優/女優賞、芸術的貢献賞が与えられる。グランプリ受賞作は映画祭のクロージング作品として上映される。
映画『旅と日々』は、11月7日公開。
※高田万作の「高」は「はしごだか」が正式表記。