9月29日放送開始となる高石あかり主演の次期連続テレビ小説『ばけばけ』より、ヒロイン・松野トキと共に松江で暮らす人々と、トキとレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)を見守る蛇と蛙(かえる)を演じるキャストが発表された。
【写真】『ばけばけ』松江で暮らす人々&声で朝ドラ初出演の阿佐ヶ谷姉妹
『ばけばけ』は、小泉セツ&八雲(ラフカディオ・ハーン)夫妻がモデルの物語。
ヒロイン・松野トキと共に松江で暮らす人々を演じるのは、倉沢杏菜、安達木乃、岩谷健司、前原瑞樹。
倉沢は、トキとともに雨清水家の織物工場で働く仲間・チヨ役。チヨは気立ての良いしっかり者。まっすぐな明るい女の子だが、それゆえに思ったことを正直に言ってしまうこともある。
倉沢は「私が演じるチヨは、おトキ、おせんと共に織物工場で働いています。一日の中に楽しみがあったり、時には疲れたり。武家社会の変化に翻弄されながらも、等身大の3人が元気いっぱい過ごしている姿に、私自身も勇気をもらい、前向きな気持ちになりました」とコメント。
安達も、同じ織物工場で働く仲間・せん役・せんはちょっと抜けたところもあるが、それが愛きょうとなって場を和ませるムードメーカー。不器用ながら、家族のために健気に働く。
安達は「あまり豊かな暮らし向きではない時代に生きづらさを感じながらも、小さな幸せを見つけては大いに喜ぶせんに、私自身も元気をもらいながら演じました。その温かな空気感をみなさまにもお届けできたら嬉しいです」とメッセージ。
連続テレビ小説にはこれまで『なつぞら』『ちむどんどん』にも出演した岩谷が演じるのは、借金取り親子の父・森山善太郎役。善太郎は、こわもてだが根っからの人の良さがにじみ出ている、借金取りに向かない借金取り。松野家の借金も小さく長く、優しく取り立てている。
岩谷は「作家のふじきさんと父親役の岡部さんとは、一緒に15年程『切実』という演劇ユニットで小劇場などで活動してきました。なので、このお話がきた時はまるで僕達がやってきたことが認められたような、とても感慨深い気持ちでした。役柄とは関係ない話をしてしまいましたがもしかしたら、僕のそんな感情が画面からにじみ出てるかも知れません」と語る。
連続テレビ小説『ひよっこ』『舞いあがれ!』『らんまん』に出演歴がある前原は、借金取り親子の息子・森山銭太郎役。善太郎の息子である銭太郎は、父と同じように松野家の借金を取り立てる二代目。父親譲りの人の良さから、あと一歩、非情になりきれない。借金取りとしてはどこか頼りないが、本人は精いっぱい背伸びをしている。
前原は「読めば読むほどに面白い台本に、とびきり素敵な方々との共演で、胸が躍るばかりです。個人的には岡部さんや岩谷さん、脚本のふじきさんは僕が演劇始めたての頃からの超超憧れの大先輩です。
そして、トキと、トキの夫となるレフカダ・ヘブンの家の庭に住み、二人の歩みを優しく見守っている蛇と蛙の声を、阿佐ヶ谷姉妹が担当。2人にとって本作が連続テレビ小説初出演。蛇の声を渡辺江里子、蛙の声を木村美穂が務める。
阿佐ヶ谷姉妹は「時に親身に時に遠目に、親戚のおばさんのような気持ちでおトキちゃんたちを見守っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」と意気込みを語っている。
連続テレビ小説『ばけばけ』は、NHK総合にて9月29日より毎週月~土曜8時ほか放送。
※高石あかりの「高」は「はしごだか」が正式表記
※倉沢杏菜、安達木乃、岩谷健司、前原瑞樹、阿佐ヶ谷姉妹、制作統括・橋爪國臣からのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■倉沢杏菜(チヨ役)
チヨ役を演じさせていただきます、倉沢杏菜と申します。憧れだった朝ドラの現場は毎日ワクワクして、本当に夢のような日々でした。
私が演じるチヨは、おトキ、おせんと共に織物工場で働いています。一日の中に楽しみがあったり、時には疲れたり。
■安達木乃(せん役)
せん役を演じさせていただきます、安達木乃です。あまり豊かな暮らし向きではない時代に生きづらさを感じながらも、小さな幸せを見つけては大いに喜ぶせんに、私自身も元気をもらいながら演じました。その温かな空気感をみなさまにもお届けできたら嬉しいです。
大好きな朝ドラに初めて参加させていただけること、そして『ばけばけ』という作品の一員として生きられること、心から感謝の気持ちでいっぱいです。『ばけばけ』とともに迎える朝が今からとっても楽しみです!
■岩谷健司(森山善太郎役)
借金取りの森山を演じさせていただきました。作家のふじきさんと父親役の岡部さんとは、一緒に15年程「切実」という演劇ユニットで小劇場などで活動してきました。なので、このお話がきた時はまるで僕達がやってきたことが認められたような、とても感慨深い気持ちでした。役柄とは関係ない話をしてしまいましたがもしかしたら、僕のそんな感情が画面からにじみ出てるかも知れません。皆様、是非ご覧下さい!
■前原瑞樹(森山銭太郎役)
借金取りの息子の銭太郎という役で出演が決まりましたと聞いて、台本を読む前からこの役は絶対に面白いと確信しておりました。そして台本を開くと、さらに銭太郎への愛が止まらなくなりました。
個人的には岡部さんや岩谷さん、脚本のふじきさんは僕が演劇始めたての頃からの超超憧れの大先輩です。朝ドラでご一緒できるなんて本当に光栄です。「舞いあがれ!」のむっちゃん、「らんまん」の藤丸に続いて、「ばけばけ」銭太郎もどうぞよろしくお願いいたします。頑張ります!!
■渡辺江里子・木村美穂/阿佐ヶ谷姉妹(蛇と蛙の声担当)
江里子:この度、蛇と蛙として2人揃って見守り役をたまわりました。大役にビックリしたわね。
美穂:そうね。でも元々2人とも根がじんめりしている所があるから、蛇と蛙って聞いて嬉しかったです。
江里子:私は姉妹の中では姿勢がいいと言われているから、蛇役と聞いて納得したわ。蛇も首を伸ばせばピンとしてるものね。
美穂:私蛙好きだし、蛙でよかったわ。お姉さん目付きが鋭い時あるから、そういうのをふじきさん見てくださったのかも。
江里子:そこなの?
姉妹:時に親身に時に遠目に、親戚のおばさんのような気持ちでおトキちゃんたちを見守っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
■橋爪國臣(制作統括)
倉沢杏菜さんは、これまでさまざまなドラマで拝見し、その繊細なお芝居に魅了され、いつかご一緒したいと思っていました。安達木乃さんは、その明るさと温かさで、物語にかけがえのないぬくもりを与えてくれる方です。
髙石あかりさんと共に、倉沢さん、安達さんが織りなす織物工場では、厳しい時代の中にも、確かに存在する年相応の青春ときらめき、そしてささやかな喜びが満ちあふれています。三人が集うことで生まれる、みずみずしいシーンになっています。
岩谷健司さんには、脚本のふじきみつ彦さん、岡部たかしさんと長年演劇ユニットで活動を共にされ、ふじきさんの脚本の世界を最も深く理解されているお一人です。ぜひ、出演していただきたいと思っていました。人の良さがにじみ出る借金取りを、味わい深く演じてくださっています。
前原瑞樹さんは、唯一無二の前原さんにしかできないお芝居が魅力だと思っています。厳しいけれど非情になりきれない借金取り・銭太郎を、最高に面白く、愛すべきキャラクターにしてくださっています。
物語を見守る蛇と蛙の声は、阿佐ヶ谷姉妹のお二人にお願いしました。