映画版『ハリー・ポッター』の最初の2作品、2001年公開の『賢者の石』と2002年公開の『秘密の部屋』で監督を務めたクリス・コロンバスが、現在撮影中のドラマ版に苦言を呈した。
【写真】ドラマ版『ハリー・ポッター』ハグリッド役の姿
Varietyによると、ポッドキャスト『The Rest Is Entertainment」(原題)』に出演したコロンバス監督が、ハグリッドを演じるニック・フロストの写真を見て、「僕らがハグリッドのためにデザインしたものと、全く同じ衣装を着ている。
そして、「とても光栄です。僕らがデザインしたハグリッドの衣装と全く同じな訳ですから。ワクワクする部分もあります。彼らがこの衣装を使い、どういった映画にするのか、楽しみです」と話したうえで、「だけど一方で、デジャブのような感覚もあります」と続けた。
コロンバス監督は、『賢者の石』と『秘密の部屋』でメガホンを取った後、第3弾の『アズカバンの囚人』(2004)にプロデューサーとして関わった。以前、Varietyのインタビューで、ドラマシリーズに関わるつもりはないと語っていたが、ここでもその思いを強調。「嫉妬? 違います。前に進む時です。シリーズものという概念にはずっと抵抗がありました。
なおハグリッドを演じるニックは、今年はじめに受けたCollider誌のインタビューで、ファンに映画版のコピーを期待しないよう忠告。「何か“違う”ことをしようとしている訳ではありません。題材には敬意を払うべきだと思っているけれど、その中で、細部に触れる余地があると思う。ハグリッドは愛すべきキャラクターであり、フラフラしていて、暴力的で、楽しく、温かい子供のようなキャラクターだと思っています。各シーズン原作1冊づつ取り上げることで、より深く描くことが出来るのは、素晴らしいと思います。今から待ちきれません」と語っていた。