映画『28年後...』の続編『28 Years Later: The Bone Temple』が、邦題『28年後... 白骨の神殿』として、2026年1月16日より日米同時公開されることが決定。あわせて、予告編とオリジナル版ポスタービジュアルが全世界一斉解禁された。



【動画】アーサー・C・クラークが語る不気味な未来『28年後... 白骨の神殿』予告編

 本作は、サバイバル・スリラー映画『28年後...』の続編。アカデミー賞(R)監督ダニー・ボイルとアカデミー賞(R)ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドがタッグを組んだ前作は、今年6月20日に日米同時公開され、大ヒットを記録した。

 前作のラストシーンでは、主人公の少年スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)が、最愛の母の死を経て、父(アーロン・テイラー=ジョンソン)が暮らすホーリーアイランドを離れ、ウイルス感染が蔓延するイギリス本土で一人生き抜く決意を固める。だが、感染者に襲われそうになったところを、ジミー・クリスタル(ジャック・オコンネル)をリーダーとする全員金髪の謎の集団に助けられる。

 このたび解禁された予告編では、この謎の集団を中心とした映像が展開される。紫の衣装に金の装飾品をまとったジミーは、「ジミーズ」と呼ばれる全員金髪の暴力的なカルト集団のリーダーだ。彼らは本土で生き延びる人間を縄で縛り、ナイフで身体を傷つけ、罰と恐怖によって人間を支配している。その中には、集団の一員となったスパイクの姿もあり、恐怖におびえる表情を見せる。

 一方、ドクター・ケルソン(レイフ・ファインズ)も登場し、人骨を積み上げた塔の地下空間での生活が垣間見られる。そこには書物や医療器具、手回し蓄音機が置かれ、壁には数枚の写真が貼られている。そこはおそらく診療所であり、書斎であり、そして感染症が蔓延する前の過去を慈しむ“神殿”のようにも見える。

 <人間>と<感染者>の戦いは続き、前作でも登場した感染者の中でも最も身体が大きく凶暴なアルファとケルソンが対峙し、何かを伝えようとする様子も――。


 そして予告編の後半、ドクター・ケルソンが暮らす<白骨の神殿>にジミーズたちがナイフをもって足を踏み入れる様子が映し出される。彼らとケルソンの繋がりは? 彼らがケルソンを追う目的は?

 今回の予告編でナレーションのように使用されている古びた音声は、イギリスが誇る20世紀を代表するSF作家、アーサー・C・クラーク(『2001年宇宙の旅』作者)が、1964年にBBCのテレビ番組『ホライゾン』で実際に語った映像から音声を抜粋したものだ。

 「当たり前の日常が突然消滅した時、もはや人間は理解し合えない。病気が蔓延し、暴力が横行する信じがたい変化を経験し、我々は生き残った。さらに驚くべき変化が、この先も起こるだろう」。未来を予言するようなクラークの言葉が響く中、不気味な笑みを浮かべたジミーが「準備はいいか?」と問いかける。

 そして予告のラスト、人骨を積み上げた幾十もの塔=白骨の神殿が円を描くような炎に包まれる。まるで何かの儀式のように。全身が炎に包まれるドクター・ケルソンの衝撃シーン、その叫びは、どこへ向かうのか――。

 本作の監督を務めるニア・ダコスタは、ボイル監督とガーランドが築き上げた物語を拡張しつつ、それを根底から覆しかねない新たな世界を描き出す。ドクター・ケルソンやスパイクを待ち受ける悪夢、そしてジミーとの出会いが導く衝撃的な運命。<人間>にとって最大の脅威は<感染者>ではなく、人間自身の<非人間性>こそが最も恐ろしい存在となり得るのだ。


 あわせて解禁されたオリジナル版ポスタービジュアルは、人骨を積み上げた幾十もの塔=白骨の神殿が炎に包まれる様子を捉えたもの。両手を大きく広げ、天を仰ぎながら叫ぶドクター・ケルソン。その声は祈りなのか、絶望なのか。「FEAR IS THE NEW FAITH(恐怖こそが、新たな信仰)」というコピーが示すものとは?

 映画『28年後... 白骨の神殿』は、2026年1月16日より日米同時公開。

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