「TBSテレビ2025年10月期番組改編説明会」が4日、TBS本社にて開催され、コンテンツ戦略局コンテンツ戦略部長の三島圭太氏、コンテンツ戦略局コンテンツ戦略部企画プロデュース室長の寺田淳史氏ほか、新番組のプロデューサー陣が出席。秋改編で全日2.13%、ゴールデン4.29%、プライム10.18%という低い改編率「積極的無改編の秋」を掲げた。
【写真】進行を担当した上村彩子アナ
三島氏は「積極的無改編の秋、レギュラー番組の強化で1位を目指します」とコンセプトを明かすと、TBSが最重要指標として導入した「LTV4-59」という59歳以下の視聴者の動向を注視する数字をあげ、1年前から行ってきた編成コンセプトが、良い結果を示しているため、ほぼ『無改編』で臨むという。
そんななか大事になってくるのが、少ない改編のなかのコンテンツだ。TBSの看板枠となる火曜ドラマ、金曜ドラマ、日曜劇場の3本。火曜ドラマは夏帆、竹内涼真のダブル主演で送る再生ロマンスコメディ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』、金曜ドラマは、波瑠と川栄李奈のダブル主演で、禁断の“母親なりすまし”から始まるウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメント『フェイクマミー』、日曜劇場は、妻夫木聡主演、佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎という豪華キャストで人間と競走馬の20年に渡る物語が繰り広げられる『ザ・ロイヤルファミリー』がラインナップされた。
日曜劇場の大河原プロデューサーは「山本周五郎賞や馬事文化賞を受賞した早見和真さんの小説を原作にしています。監督は『ラストマイル』『海に眠るダイヤモンド』『アンナチュラル』などを手掛けた塚原あゆ子ほかが担当します」と説明すると、「競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちの物語を日曜の夜にお届けさせていただきます」と期待を煽る。
現在、競走馬のセリ会場でロケを行っているという加藤章一プロデューサーが現場からリモートで参加すると「僕はプロデューサーを20年ぐらいやっておりますが、メインの出演者の皆さんがすべて第1希望が叶ったのは初めてかもしれません。奇跡が起きたと思います」と自信を見せる。特に「妻夫木さん、佐藤浩市さん、目黒さんというスリーショットはなかなかのものです」と加藤プロデューサーは胸を張ると、「目黒さんに関しては、役柄をオープンにはしていません。説明してしまうとストーリーが見えてしまうのでシークレットにしています」と物語に重要な役柄であることを匂わせていた。
また、3日麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕された俳優の清水尋也容疑者について、同局の日曜劇場『19番目のカルテ』の出演シーンがカットされることが発表されていたが、10月以降のドラマ等への出演については「キャスティングの予定はございません」と語っていた。