『ホーム・アローン』(1991)で子役として大ブレイクを果たしたマコーレー・カルキン。父キット・カルキンは、息子の莫大なギャラを巡って訴訟を起こすなど毒親であったことが知られるが、『おじさんに気をつけろ!』(1990)で共演したジョン・キャンディは、いち早く彼が「怪物」であることを見抜き、以来マコーレーを気にかけていたことが明らかになった。



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 Varietyによると、トロント国際映画祭のオープニングを飾った新作ドキュメンタリー『John Candy:I Like Me(原題)』の中で、マコーレーが『おじさんに気をつけろ!』で共演したジョンとの思い出を振り返り、「彼は、あの作品に多くを注ぎ込んでいたと思います。だから、僕はあのパフォーマンスが好きなのです。(俳優の多くは)子役と共演する方法を知らず、敬遠するものです。何しろ難しいですから。でもジョンはいつも本当に優しくて、本当に良い人だった。敬意を示してくれました。8歳では、職場でもその他の場所でも一般的に、大人からの敬意なんて得られません。でも(彼のおかげで)歓迎されているように感じました」とジョンを称賛。

 そして父に触れ、「彼の直観は素晴らしかったと思います。『ホーム・アローン』が大ヒットして大騒ぎになる前から、父が扱いにくい人物であることは明らかだった。周知の事実でした。彼はすでに怪物だったんです。
突然名声と大金が入り、悪名高い怪物として知られるようになったけれど、当時からすでに良い人間ではなかった。ジョンはその様子を察して、『大丈夫か? 元気か? 全ては順調か? 家でも大丈夫なのか?』と気にかけてくれた」と語ったそうだ。

 ジョンのように気にかけてくれる人は多くなかったといい、実際、年を重ねるにつれ、気にかけてくれる人は減っていったそう。「人が気にもかけなかった時に、ジョンが僕を気遣ってくれたことは忘れません」と話している。

 『ホーム・アローン』で一躍時の人となったマコーレーだが、1995年に両親が破局すると、2人の間で、マコーレーの資産を巡り、醜い争いが勃発。マコーレーは最終的に、資産は両親ではなく、管財人を任命するよう裁判所に求め、これを機に子役業からも引退してしまった。マコーレーは、これまでのインタビューでも、父のことを非難し「身体的、精神的」虐待を受けたと告発。今年4月に出演したポッドキャスト『Sibling Revelry(原題)』では、「彼とはもう、30年以上話していない。当然の報いだと思う。彼には7人の子どもと4人の孫がいるが、誰も彼と関わりたがらない」と述べていた。

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