大沢たかおが9日、主演とプロデューサーを務めた映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』の大阪プレミアイベントに共演者らと出席。SNSで盛り上がった“大沢たかお祭り”について「なぜ祭りが始まったんだろう。

皆さんが楽しんでいるなら」と笑顔でコメントした。

【写真】上戸彩は真っ白なドレス姿で登場

 この日、<やまと>艦長の海江田四郎を演じた大沢は、上戸彩、津田健次郎、吉野耕平監督と共に出席。劇中に登場する原子力潜水艦<やまと>を模した黒い船に乗って、大阪の道頓堀川に上陸。大量の紙吹雪が舞う中、道頓堀の遊歩道「とんぼりリバーウォーク」にメンバーが姿を現すと、会場や沿道に集まった約4000人から大歓声が沸き起こった。大沢は「大阪はすごく熱い街」と人にあふれた会場をぐるりと見渡し、7日に阪神タイガースが2年ぶりのセ・リーグ優勝を決めたことについて「おめでとうございます!」と祝福。「そんな熱い大阪に『沈黙の艦隊』チームと来られて、本当にうれしく思います」と晴れやかな声を響かせ、大きな拍手を浴びた。

 そして「すべてにパワーアップを感じている。ぜひ映画館で体感していただきたい」と完成作に自信をのぞかせ、「前作、そしてドラマも大阪の方にすごく評価していただいたということもあって、今回お邪魔させていただきました」とほほえむ。

 作品については「見どころだらけ。海では、海江田が艦長として北極海の下で戦い、地上では総選挙での戦いがある。2時間、戦いっぱなしのものすごく熱い作品。大阪の方にも楽しんでほしい」と力を込めた。


 イベント中には、司会から、大沢が『キングダム』シリーズで演じた王騎将軍の画像にコメントをつける、“大沢たかお祭り”がSNS上で盛り上がったことに触れられる一幕も。

 すると共演の上戸彩が「王騎将軍は表情豊かなキャラクターだけれど、海江田四郎にコメントを添えるのは難しいと思います。皆さんの腕が試される」とにっこり。大沢は「なぜ祭りが始まったんだろう。皆さんが楽しんでいるなら」と苦笑いし、「海江田という役は、ほぼ動かない。表情もほぼ変わらない。ワンシチュエーションしか提供できない」とユーモラスにコメント。上戸との息の合ったやり取りで、会場を大いに沸かせた。

 続いて一行は、TOHOシネマズなんばへと移動し、本作の試写会にサプライズで登壇。大沢は「できたてホヤホヤの作品を観ていただける。ドキドキ、ワクワクしています」と高揚感たっぷりにあいさつし、「前作を超えるのがテーマ」と明かす。

 本作で描かれる内容について「原作ファンの方からすると、一番大事なブロック。
勝負どころだと思っている。プロジェクトとしてもこのブロックを必ず喜んでいただかないと、次も続かないだろうと心を込めて作った。できるすべてを込めた」と並々ならぬ思いをにじませる。

 さらに「かわぐち先生にも観ていただき、『完璧以上に完璧だった』というお言葉をいただいた。生みの親でもある先生にも喜んでいただいた」と原作者からも賛辞を受けたことを明かし、「日本だけではなく、世界でも受け入れられることを目指してやってきました。海江田は、主人公のようで主人公ではない。いろいろな人たちに影響を与え、同時に観ていただく皆さんになにかを伝えようとしている人物なんだと改めて感じています」と熱く語り、大きな拍手に包まれていた。

 イベント終了後、大沢は「大阪の方はすごく熱狂的で、本当にいい時間でした」と感無量の面持ちを見せていた。

 映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は、9月26日公開。

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