三谷幸喜が脚本を務める10月1日スタートのドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系/毎週水曜22時)より、菊地凛子、坂東彌十郎、井上順、野間口徹、シルビア・グラブ、野添義弘、長野里美、佳久創の出演が発表された。
【写真】野間口徹が三谷脚本作品初参加! 追加キャスト陣
三谷幸喜が25年ぶりにゴールデン・プライム帯の民放連続ドラマの脚本を手がける本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷の半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。
三谷脚本作品には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年、NHK)以来2度目の出演となる菊地凛子は、案内所のおばばを演じる。謎めくメッセージで主人公・久部三成(菅田将暉)を翻弄(ほんろう)する。
坂東彌十郎は、渋谷にある八分(はっぷん)神社の神主で、巫女(みこ)の樹里(浜辺美波)の父親である江頭論平を演じる。厳格な父親だが、実はとある女性ダンサーの追っかけをしている。舞台『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』(2019年)で初めて三谷作品に出演し、その後テレビドラマや映画にも出演。三谷脚本作品には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、映画『スオミの話をしよう』(2024年)に出演している。
井上順は、劇場の客引き・うる爺役で登場。うる爺は渋谷の繁華街に精通した調子のいいおっちゃん。巧みな口上で、夜な夜な手持ち看板をかざしながら客引きしている。三谷脚本作品には映画『ラヂオの時間』(1997年)、『3番テーブルの客』(1996年、フジテレビ系)、大河ドラマ『真田丸』(2016年、NHK)に出演している。
野間口徹は舞台監督・伴工作役で三谷脚本作品に初参加。トラブル続きの劇場を成立させようと苦労を惜しまず奔走。
三谷脚本作品の常連、シルビア・グラブは、ゴージャスな劇場オーナー・ジェシー才賀役で登場。赤字続きの劇場にやきもきし、支配人にプレッシャーをかける。流行をいち早く取り入れるミーハーな一面も。三谷脚本ドラマには『死との約束』(2021年、フジテレビ系)、大河ドラマ『真田丸』、同『鎌倉殿の13人』などに出演。
そして、佳久創はWS劇場オーナー・ジェシー才賀(シルビア・グラブ)の秘書・乱士郎を演じる。2022年に三谷脚本の『鎌倉殿の13人』へ出演している。
劇場支配人・浅野大門を野添義弘、その妻・浅野フレを長野里美が演じる。次から次にトラブルが発生し、劇場運営に日々てんやわんやしている2人。赤字続きでジェシー才賀からもプレッシャーがかかり…。
野添は24歳で劇団スーパー・エキセントリック・シアターの一員となり、舞台で活躍を続けた後、バイプレーヤーとしてドラマや映画にも出演。近年は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や連続テレビ小説『虎に翼』(2024年、NHK)で注目を集める。
長野は早稲田大学在学中から演劇に関わり、のちに第三舞台に参加。小劇場ブームを牽引(けんいん)する俳優として人気を博した。三谷脚本作品には舞台のほか、大河ドラマ『真田丸』、『誰かが、見ている』(2020年、Amazon Prime Video)、『死との約束』(2021年、フジテレビ系)に出演している。
ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は、フジテレビ系にて10月1日より毎週水曜22時放送(初回は30分拡大)。
菊地凛子、坂東彌十郎、井上順、野間口徹、シルビア・グラブ、野添義弘、長野里美、佳久創、プロデュース・金城綾香のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■菊地凛子
「また三谷幸喜さんの世界に呼んで頂ける俳優人生があったなんて、大変に大変に大変に嬉しく思います。そして、キャストの皆さんの豪華絢爛!! 正直、心も身体も震えました。そして、温かくて楽しいスタッフの皆さんと力を合わせて作る幸せを噛み締めつつ、おばばという難解な役を乗りこなしていけたらいいなぁーという気持ちでございます。ありがとうございました!!」
■坂東彌十郎
「先ずお話をいただいた時に
“おー楽しみ!”と思い。
台本を読んで
“うはー! こりゃ楽しみ!”って思い。
撮影が始まってからは
“あははは! 楽しみ! 楽しみ~!”って思っています。
皆さんどうぞお楽しみに!!」
■井上順
「『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は私が生まれ育った街、今も大勢の方たちが出入りする渋谷が舞台です。
■野間口徹
「芝居を始めた頃から憧れの存在だった三谷さんの作品に、よもや自分が出演することになるとは想像もしておりませんでした。撮影初日から“楽しい”の連続で、興奮を抑えて冷静さを保つのに苦心した憶えがあります。すでにご存知の通り、各方面から一筋縄ではいかない面々が集結し、その世界を創り上げております。きっと楽しんで頂けるはずですので、10月までお待ちくださいませ」
■シルビア・グラブ
「まず、この作品に出られること、豪華キャスト、素晴らしいスタッフの皆様と共演できることがものすごく幸せです。ドラマのレギュラーとして出演する事も今まであまりなかったのでとても刺激的な現場でした。初めてセットを見た時の興奮忘れられません! 個人的には早く見たい! 皆様にも早く見てほしい! 早く台本に書いてあったシーンたち、台詞たちの完成版を目撃したい! あの時代のあの街のエネルギーたっぷりでがむしゃらに生きている住人たちと早く会いたい!」
■野添義弘
「バブル期に入る少し前のエリマキトカゲが大流行だった昭和59年の渋谷のお話です。とにかく面白く素敵(すてき)です!! 監督はじめ、全スタッフの皆さんが全精力注いで昭和59年を作って下さって、特にスタジオセット、オープンセットはホントに昭和にタイムスリップした感覚になりました(連ドラでオープンセット、驚きです)。
■長野里美
「またも三谷作品で“変な女”を演じる機会をいただけて、本当に嬉(うれ)しいです! しかも“長野さんにしかできない”と三谷さんから言われ、調子に乗りました(笑)。“ドラマの外で勝手に生きている感じが凄(すご)くいい!”とも。フレは本当に妙ちくりんですが、監督さんたちからも愛されて(いじられて?)演出していただいて、楽しんで演じることができ、私の中でも新鮮な役です。また、顔合わせの時に三谷さんがおっしゃっていた“誰もが輝く明日を信じていた、そんな時代のことを今に生きる人たちに伝えたい”という言葉が心に残っています。どうぞこれを見る方が元気になれますように。たくさんの方々にご覧いただきたい作品です」
■佳久創
「この度、乱士郎を演じることになりました佳久創です。三谷幸喜さんの作品に再び出演できることを、大変光栄に思っております。今作品は主演の菅田将暉さんをはじめ、錚々(そうそう)たる出演者の皆さまが脚本の三谷さんによって作り出されたキャラクターを、一度観たら忘れられないくらい個性的に演じられており、ストーリーも目が離せない展開が怒涛(どとう)のように続きます。その中で私が演じる乱士郎は、無口で無愛想な男であり、どのように演じていくか悩んでいたのですが、西浦正記監督にキャラの方向性を導いていただき、登場する度にインパクトを残していく面白い役になり、私自身も大好きな役となりました! また、舞台が1980年代ということもあり、衣装・セット・小道具など、なにからなにまでリアルに再現されており、まるで当時にタイムスリップしたかのような感覚を楽しんでいただけると思います。登場人物全員の思惑が入り乱れる群像劇、ぜひお楽しみください」
■プロデュース・金城綾香(フジテレビ第1スタジオ)
「皆さんのコメントをお読みいただくだけで、今作がどれほどバラエティーに富んだ多種多様な才能あふれた方にご出演いただいているか、ご理解いただけるかと思います! 菊地さんはあんなに美しい方なのに、その美しさを忘れさせてくれる“おばば”を最高にチャーミングに演じてくださいました。彌十郎さんは、本当に優しさがあふれる方で、浜辺さんとすてきな親子を演じてくださいましたし、順さんは世界中に愛される“うる爺”をパワフルに演じてくださいました。