藤木直人が主演を務めるドラマ『最後の鑑定人』(フジテレビ系/毎週水曜22時)がクランクアップを迎え、藤木をはじめ、白石麻衣や松雪泰子ら主要キャスト陣のコメントが到着。鑑定人という自身初の役どころを演じきった藤木は「もう(難しい用語)せりふを覚えなくていいんですね(笑)」とユーモラスに語り、最後まで現場を盛り上げた。



【写真】藤木直人、花束を手にガッツポーズ! 白石麻衣らも笑顔

 小説家・岩井圭也の同名小説をドラマ化した本作は、かつて科捜研のエースとして活躍した主人公が科学捜査を用いて難事件を解決へ導いていくサイエンス×ミステリー作品。

 藤木は孤高で人に興味がない偏屈科学者・土門誠(どもん・まこと)を演じる。白石は土門のバディで人の嘘を見抜くのが得意な“変人”研究員・高倉柊子(たかくら・しゅうこ)役、松雪は科学警察研究所法科学部の副部長を務めるスゴ腕研究官・尾藤宏香(びとう・ひろか)役。その他、迫田孝也、中沢元紀らが共演する。

 この度、最終話の放送に先がけて撮影現場がクランクアップを迎えた。

 主要キャスト陣で最初に撮影を終えたのは、科警研研究官を演じた松雪。「みなさんより一足先に撮影終わってしまいさみしいです。藤木さんや白石さんはまだここから終盤の撮影があると思いますが、お体に気をつけて最後まで撮影ください。3ヵ月間本当にありがとうございました」と語り、元夫役の藤木とガッチリ握手を交わしてお互いをいたわった。

 続いて、主人公のバディを演じた白石もクライマックスの重要シーンを撮り終えてクランクアップ。「真夏の撮影で暑い日も多かったのですが、みなさんが温かく支えてくださって、毎日の撮影が本当に楽しかったです!」と感謝し、「ドラマを通じて“科学ってすごい!”と感じたので、これからは指紋(をむやみに付けないよう)に気をつけたいなと思いました(笑)」とほほえんで笑いを誘った。

 そして最終日まで撮影が続いた藤木も、最後のシーンを撮り終えてオールアップ。
都丸役の中沢から大きな花束を渡されると「もう(難しい)せりふは覚えなくていいんですね(笑)」とコメント。自身初となる鑑定人という役で、専門用語のせりふに苦しめられた様子をにじませる。そして「デビュー30周年という節目に、この作品に巡り会えたことが本当にうれしかった」と笑顔で明かし、3ヵ月間の撮影期間を振り返った。

 第10話のラストシーンで放火殺人事件を仕組んだ人物は、堀部圭亮演じる科学者・氷室崇志(ひむろ・たかし)だということが明かされた本作。氷室は何者でなぜ事件を仕組み、尾藤の犯行に見せかけたのか。すべては土門への挑発なのか…? 演じる堀部が「最終話に相応しい、最強で最狂で最恐で最凶な男」と語る、最凶ラスボスにも注目だ。

 ドラマ『最後の鑑定人』最終話は、フジテレビ系にて9月17日22時放送。

※キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■藤木直人(土門誠役)

本当にお疲れ様でした。もう、せりふ覚えなくていいんですね(笑)。今作のオファーを受けたとき“今年の夏は忙しくなるな”と覚悟して臨みましたが、スケジュールも切羽詰まっていたし酷暑だったしセリフ量も多く本当に大変でした…。でも、めちゃくちゃ楽しかったです!すてきなキャストの皆さん、元気で明るくてクリエイティブなスタッフの皆さんがいてくれたからだと感謝してます。


僕は1995年にデビューしたのですが、30年という節目にこの作品に巡り会えたことが本当にうれしかったですし、自分の中でも記念になる30周年となりました。本当にありがとうございました!

■白石麻衣(高倉柊子役)

撮影が始まって約3ヵ月間あっという間でした。真夏の撮影で暑い日も多かったのですが、みなさんが温かく支えてくださって、毎日の撮影が本当に楽しかったです!ドラマを通じて“科学ってすごい!”と感じたので、これからは指紋(をむやみに付けないよう)に気をつけたいなと思いました(笑)。みなさんお世話になりました!

■迫田孝也(相田直樹役)

最後の最後で事件モノらしいシーンが撮れまして、すごく汗だくです。この3ヵ月間、あっという間に過ぎてしまいました。顔見知りのスタッフが多かったので、リラックスしながらもすべてのシーンを全力で演じきることができました。残りわずかですが、放送終了までよろしくお願いします!

■中沢元紀(都丸勇人役)

3ヵ月間ありがとうございました。僕自身、刑事役が初めてだったのですが、ずっと憧れていた刑事役を演じることができてうれしかったです!すてきなキャストの皆様、スタッフの皆様とご一緒できて光栄でした。またご一緒できるように頑張ります!ありがとうございました!

■松雪泰子(尾藤宏香役)

みなさんより一足先に撮影終わってしまいさみしいです。藤木さんや白石さんはまだここから終盤の撮影があると思いますが、スタッフの皆様もお体に気をつけて最後まで撮影ください。3ヵ月間本当にありがとうございました、お疲れ様でした!

■堀部圭亮(氷室崇志役)

ドラマ最終盤に登場する、氷室崇志。とても重要な役を任せていただきました。
藤木さんをはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さん。とても温かく迎えていただき、心地好い緊張感と重圧を思い切り楽しんで、そして悔いなく演じることができました。最終話に相応しい、最強で最狂で最恐で最凶な男、氷室崇志を、ご堪能いただければ幸いです。

【『最後の鑑定人』最終話あらすじ】

 科警研で発生した放火殺人の容疑者となった尾藤宏香(松雪泰子)の無実を証明しようと動いていた土門誠(藤木直人)は、元科警研職員・下垣満行(中島多朗)の犯行であることを突き止める。しかし、警察が下垣の自宅に踏み込むもすでに死亡しており、遺体の傍には“土門へ H”というメモが残されていた。

 その直後、土門のもとに一連の事件を企てた氷室崇志(堀部圭亮)から電話がかかってくる。氷室は「科学は嘘をつかない…そんな幻想を、君はまだ信じているのか?」と語りかけ、土門は真の狙いは尾藤ではなく自分だったことを悟る。

 都丸勇人(中沢元紀)によると、下垣の死因は毒物による中毒死とのことだった。しかしその毒物は未知の化合物である可能性が高く、下垣にそのようなものを作れる技術はないと考えられた。さらに、科警研へのサーバー不正アクセスについても高度な技術が使用されており、科学とIT両方に長けた犯人像が浮かび上がってくる。

 翌日、鑑定所に土門と尾藤の大学時代の同期・原田俊吾(袴田吉彦)がやって来る。土門はITセキュリティのスペシャリストでもある原田に、サーバーに侵入した人物の特定を依頼。
土門は下垣が摂取した毒物の鑑定を、そして原田は不正アクセスの解析をはじめていく…。

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