デビュー25周年イヤーを記念するニューアルバム「COLLECTION」を10月15日にリリースする後藤真希。9月23日にはリリースに先駆けたライブツアーをスタートするなど、音楽活動も積極的に展開中だ。
【写真】まもなく40歳 美しさと色気に磨きがかかる後藤真希
■「あややとミキティ」が初ソロツアーのプレッシャーを乗り越えるきっかけに
――まずはデビュー25周年おめでとうございます。この25年を振り返ってみていかがですか?
後藤:ありがとうございます!「25年」と聞くとすごく長い年月に感じますが、私にとってはとても早いものでした。今の時代はYouTubeやTikTokなどで簡単に昔の映像が見られたり、また音楽番組でもよく取り上げてもらったりと過去の映像に頻繁に触れる機会があったので、そんなに年数が経ったように感じません。13歳でモーニング娘。に入り、今年40歳になりますが……あの頃のことは少し前の出来事のように、すぐに思い出せちゃいます。本当にあっという間の25年でした。
――13歳での鮮烈なデビューからの活躍は、多くのファンの記憶にも鮮明に残っていると感じます。
後藤:ありがたいです。
――ご自身にとっても当時のことは記憶に残っていますか?
後藤:はい。モーニング娘。にいた中でソロ活動も始めて、さらにハロー!プロジェクト内でもいろんなグループやユニットに所属したりと、ほんとうに目まぐるしい日々でした。音楽以外にもたくさん経験をさせてもらいましたしね。
――この25年の中で特に印象に残っていることは?
後藤:モーニング。娘を卒業して、ソロになって初めてリリースした楽曲がカバー曲だったことです(笑)。「1曲目にカバーを持ってくるか!?」と本当に驚きましたから。
――活動の中での転機となった出来事はあるのでしょうか?
後藤:初めてのソロツアーです。モーニング娘。
――それをどうやって乗り越えたのですか?
後藤:あやや(松浦亜弥)やミキティ(藤本美貴)が先にソロライブを成功させていたからです。事務所のスタッフから「あの2人もやっているんだから、お前ができないわけないだろ」と言われたことで、「私もやってやる!」というやる気に繋がりました。また、ライブチームの監督と私の相性が良かったことも大きいです。私の良いところを引き出してくれる方で、プレッシャーが一気に「楽しみ」に変わりました。構成や演出の工夫について教えてもらい、学ぶ時間が多かったように思います。それが今のライブにも繋がっているので、やはりそれが転機となった出来事ですね。
――今のライブにも繋がっているとのことですが、その経験を経て、ライブに対してどんな思いを持つようになったのでしょうか。
後藤:お客さんを驚かせたいと思うようになりました。そのソロツアーで「きっとここでみんな驚くだろう」と考えながらセットリストや演出を組んだので、今でもそれを重要視しながら構成を考えています。
――今回のアルバムを引っ提げて、「後藤真希 LIVE 2025 ~The☆Collection~」を開催されます。ライブは40歳の誕生日当日(9月23日)に大阪でスタートしますが、どのようなライブにしたいと思っていますか?
後藤:1部と2部でまったく違う構成にしようと思っていたのですが、なかなか大変で(笑)。それは無理だったのですが、なるべくそれに近い雰囲気でできるように考えている最中です。9月27日の埼玉公演の1部にはSWEET STEADYがゲスト出演してくれるのでアイドルコラボを予定していたり、またかっこいい雰囲気の楽曲も披露しますので、「いろんな後藤真希」を見せられたらいいですね。
■今の努力が10年後に繋がる――後藤真希の美の秘訣
――先ほど年齢の話も出ましたが、今年40歳になるとは思えません。昨年発売した写真集「flos」が大きな話題となりましたが、デビュー当時と変わらない美貌を保つ秘訣は?
後藤:まず一番重要なのは「キレイでいたい」と意識することだと思います。それによって、日々の行動が変わってきますからね。「疲れたからよく寝よう」だけじゃダメです。お風呂に入って血流を良くして、ストレッチして体をほぐしてから寝てください。インナーケアも大切ですから、ジャンクフードやお酒はあまり体に入れないように。それって、意識するだけで気を付けられると思いませんか? そういった細かいことを積み重ねないと、キレイは保てません。
――生まれ持ったものもあるとは思いますが、後藤さんの美しさもやはり努力の積み重ねなんですね。
後藤:もちろんです! 努力しなければ年齢相応になっていくだけです。努力を重ねた結果、最近お肌を褒めてもらう機会も増えて、ファンの皆さんから「化粧品は何を使っているんですか?」などの質問をいただくようになったのですが……。ファンクラブのチャット機能を使って教えたら「高い!」と言われてしまって(笑)。
――(笑)。
後藤:私は、もっとひどくなった時にクリニックで治療するコストを考えたら、はるかに安いと思っていて。数ヵ月に1回1万円を払ってキレイを保てるので。あとで後悔して何十万円払うなんて、本当にもったいない! 今気を付けることで、それが10年後に活きてくると私は思っています。
――「40代のゴマキ」は、どんな姿を見せていきたいと考えていますか?
後藤:なんだかんだ25年間ずっと音楽を続けてきたって、すごいことだと思うんです。40代になっても変わらないパフォーマンスを見せられる自分でいたいですね。
また、よく「ライブをやっているからその体型を維持できてるんだよね。いいな~」と言われるのですが、1年のうちのライブ日数なんて片手で数えるほどしかないんですよ。今回のライブも、全部で2日4公演です。
――(笑)。体型に関しても努力の積み重ねだと。
後藤:その通りです。「このお洋服が着たいから」「似合う自分でいたいから」と意識し、普段から気を付けています。もちろん私も人間ですから、年齢を重ねるごとに痩せにくくなっています。でも、心や体に鞭を打ってでもキレイでいたい。40代になってもキレイだと思ってもらえるよう、これからも鞭を打ち続けていきますよ!
――25周年が終わると、次は30周年が見えてきます。今後の展望などはあるのでしょうか?
後藤:昨年からずっと言っているのですが、“レジェンド”と呼ばれる大先輩・小林幸子さんのような年の重ね方をしたいです。昨年60周年を迎えられたのですが、いつまでも元気いっぱい。彼女の芸能生活に比べると、私はまだ半分も満たしていないんだと思うと恐ろしいとさえ思います。その60年間ずっと歌を歌えているのもすごいことですよね。
ただ、60年には及びませんが、25年間も同じ仕事をしていることもすごいと思うんです。本当に好きじゃないと続けられません。ずっと「好き」を持ち続けながら、これからも活動を続けていきたいですね。
(取材・文:米田果織 写真:米玉利朋子[G.P. FLAG inc])
「後藤真希 LIVE 2025 ~The☆Collection~」は、9月23日に大阪・ゴリラホール、9月27日に埼玉・ジャパンパビリオン・ホールAにて開催。
後藤真希 デビュー25周年記念企画アルバム「COLLECTION」は10月15日リリース。