韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のオープニングカーペットイベントが現地時間9月17日から行われ、「アジア映画の窓部門」に正式出品された映画『恋愛裁判』の主演・齊藤京子と深田晃司監督が参加した。
【写真】齊藤京子「本当に幸せな時間でした」 カンヌに続き、釜山国際映画祭にも参加! オープニングカーペットイベントの様子
深田晃司監督の最新作となる本作。
齊藤は、華やかかつ構築的なデザインのシルバーのドレスに身を包み、深田監督と共に姿を現すと、会場からは大きな拍手と歓声が巻き起こり、現地メディアや観客からの歓迎に笑顔で応じた。
オープニングセレモニー終了後に感想を聞かれた齊藤は、「約5ヵ月前に参加したカンヌに続いて2回目のレッドカーペット参加となりました。カンヌの時とはまた違った雰囲気で、一般のお客様も多く、映画に対する熱気を強く感じました。カンヌでのレッドカーペットはあっという間に終わってしまった感覚だったので、今回は『かみしめて歩こう』と意識したにも関わらず、やはり一瞬でしたが本当に幸せな時間でした」とコメント。「釜山国際映画祭という場に作品を携えて参加できたことは『一生忘れない思い出』になりました」と喜びの声を届けた。
釜山国際映画祭「アジア映画の窓部門」に出品されるのは『LOVE LIFE』(2022年)以来3年ぶり2度目となる深田監督。「これまで釜山映画祭で作品を上映いただいたことはあったが、レッドカーペットを歩くのは初めてだった。一般の観客も多く、韓国の人々がどれほど映画を愛しているかを感じることができた」と語る。
そして「『恋愛裁判』は世界中の様々な人に見てもらいたいと思って作った作品で、特に東アジアで、アイドルを愛するファンや、アイドルを目指す若い人たちに届けたいという思いが強くある。アジア最大の映画祭である釜山で、アジアプレミアができることは大変光栄。上映後の反応が楽しみで、ドキドキしながら上映を待っている」と期待を寄せた。
記念すべき第30回を迎える今年は、5000人のキャパシティを埋め尽くした会場の熱気と共に、大盛況のオープニングとなった。いよいよ現地時間18日15時30分からは公式上映が実施され、上映後には齊藤と深田監督のQ&A付き舞台あいさつが実施される。
深田監督が日本独自のアイドル文化に切り込み、「日本はもちろんアジアの観客に届けられる作品にすることはこの映画にとって至上命題のようなものでした」と語る本作が、アジアを代表する映画祭でどのように受け取られるのか、注目が集まる。
さらに、現地時間の9月24日~30日に実施される第9回平遥国際映画祭「Galas部門」への正式出品が決定。平遥国際映画祭は、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞(2006年『長江哀歌』)を受賞するなど世界的に活躍している中国の映画監督・ジャ・ジャンクーが、中国山西省晋中市の平遥古城に2017年に創設した国際映画祭で、新しい才能の発掘と芸術性や作家性の高い作品の紹介に力を入れている。
『恋愛裁判』が選出された「Galas部門」はその年の重要な商業映画や注目作、主要映画祭に選出された優秀作品などを紹介する部門となっており、カンヌ、釜山に続いて、世界から注目を集める本作に期待が高まっている。
映画『恋愛裁判』は、2026年1月23日全国公開。