風間俊介と齋藤潤がダブル主演を務める、日テレシナリオライターコンテスト大賞ドラマ『217円の絵』(日本テレビ系)より、役ビジュアルと場面写真が公開。併せて、風間と齋藤のクランクアップのコメント、監督・野尻克己、企画・プロデュース佐藤貴博のコメントが到着した。
【写真】コンビニバイトに勤しむ自称画家の御所(風間俊介)と高校生・春文(齋藤潤)の思いが絵を通して交錯! 場面写真ギャラリー
18年ぶりに開催された「日テレシナリオライターコンテスト」。その記念すべき第1回の大賞受賞作品がドラマ化。最終審査において満場一致で大賞を獲得した気鋭の脚本家・神谷克麻の映像化デビュー作となる今作に、その才能と可能性にほれ込んだ精鋭が集結。
風間俊介と齋藤潤がダブル主演を務める。
へりくつばかり唱える中年男性・御所明は、高校生・春文涼とコンビニバイトにいそしんでいる。自称画家の御所と、ひそかに美大を目指す春文。絵を通して、2人の思いが交錯する。誰にも評価されなかった御所の絵を認めたのは、御所と過ごす中で、純粋に物事を評価できるようになった春文だった。価値観が全く違っていたはずの2人の間に絆のかけらが生まれる一方で、物語は予期せぬ展開へと向かっていく…。
本作のクランクアップを迎えた風間は「今、『217円の絵』のクランクアップを迎えました。この作品は、すごくエネルギーが詰まっていて、物語を作ることへの情熱が閉じ込められています。僕もその熱が失われないように、画家という、ある種、何かを生み出すという役柄を通して、作品を生み出すときに誰かに届いたらいいなという気持ちをリンクさせて演じさせてもらいました」とコメント。
そして、「多くの物語を愛する人、テレビドラマを愛している方、そして、何かを生み出す苦労だったり、誰かに認めてもらいたいと思ったことがある人、そんな人達にみてもらいたい作品となっておりますので、『217円の絵』ぜひ見てください」とメッセージを送った。
齋藤は「『217円の絵』 クランクアップいたしました。ありがとうございました。台本をいただいたときから、春文涼を演じられることをすごく楽しみにしていました。本読みでも、野尻監督と風間さんに教えていただきながら、一緒に作る感覚を味わえてとても楽しかったです」と感想を。
そして「今まで、作品をつくる中で『分からない』と感じることはたくさんあるのですが、この撮影期間中、監督のOKを頂いて、『分からない』というものが、正解になることを感じる瞬間があったので、答えのないものを考え続けることは大事だと思いましたし、神谷さんの脚本に携われてとても幸せでした。これからも考え続けることを大事にしていきたいなと思いました」と話している。
初公開された場面写真は、神谷の脚本を具現化する登場人物たちのリアルな日常がスタイリッシュに切り取られており、映画スタッフを中心に集結した精鋭たちによる映像美の片りんがうかがえる。
なお、ドラマ放送直後、Huluにて「【217円の絵】ディレクターズカット版」の配信が決定した。
ドラマ『217円の絵』は、日本テレビ系にて9月30日24時24分より放送。
野尻監督&企画・プロデュース・佐藤のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■監督:野尻克己
今まで読んだことのないシナリオだった。
作家独特の世界と怒りが表現されていた。
なのに、どこかおかしみと優しさに包まれていた。人がどう生きるかという“価値”がそこに表現されていた。
その初めての目撃者になりたいと思った。
今まで見たことのない風間俊介と齋藤潤が撮りたいと思った。
■企画・プロデュース:佐藤貴博
18年ぶりに復活した「日テレシナリオライターコンテスト」の審査委員長を務めており、第1回最終審査で神谷さんの脚本が満場一致で大賞に選出されたことも目の当たりにしています。
その時から素晴らしい脚本ではあるけれど、テレビドラマ化することは難しいと感じていました。とても軽やかでユーモアあふれる会話と、重厚なテーマのバランスが秀逸なのですが、これを映像化するには役者も監督もスタッフも相当な手だれが揃わないと、脚本の魅力を伝えられないだろうと思っていたからです。
しかし、神谷さんのこの脚本を映像化することへの意思は固く、その熱い思いに野尻監督が応えてくれたことで、ドラマ化が決定できました。
野尻監督のもと、映画スタッフが中心となり神谷脚本を解像度高く映像化してくれています。
そして何より風間俊介さんが今回のプロジェクトの趣旨に賛同し、神谷脚本の神髄を描くために脚本の意図を全力で読み取り、「御所明」を現場で観ている全員を引き込むほどに演じ切り体現してくれました。
そして物語同様に齋藤潤さんの才能を引き出し、みずみずしい春文とのやりとりを生み出してくれたことで本作が素晴らしいドラマとして完成することができたと思います。