モーニング娘。
【写真】羽賀朱音の地元・長野でモーニング娘。’25が躍動! ステージの様子
今回の秋ツアーは、9月13日のTACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)からスタート(※ホールツアーで全15会場33公演を予定、今回の昼公演が3会場9公演目)。メンバーの羽賀朱音と横山玲奈が、本ツアーの最終公演をもってモーニング娘。及びハロー!プロジェクトを卒業することを発表しているため、2人にとっては今回がラストツアーとなる。また、卒業を控えている羽賀は長野県出身で、今回のライブが最後の地元での公演となった(※現在、活動休止中の北川莉央は今回の秋ツアーを欠席。12月発売予定の最新シングルに向けて活動が再開できるように準備を進めている)。
冒頭のMCで、メンバー全員が声をそろえて「モーニング娘。’25です!」とあいさつしたのち、リーダーの野中美希が、通算76枚目のニューシングルを発売することを発表。ステージ上のビジョンに発売日が映し出され、野中は「12月3日に両A面シングルとしてリリースされますので、チェックよろしくお願いします」とPR。会場に訪れたファンから大きな歓声と祝福の拍手が起こっていた。
新曲は卒業する2人にとってラストの参加曲で、ツアーの初日から披露されている「てか HAPPYのHAPPY!」と、まだ未発表の「私のラミンタッチオーネ」の両A面シングルとなっている。ともにつんく♂書き下ろしの楽曲だ。
この流れで、12月3日に発売される新曲の1曲「てか HAPPYのHAPPY!」をパフォーマンス。同曲はタイトルの通り、歌詞に“HAPPY”がちりばめられた多幸感にあふれた世界観が特徴。テンポのいいサビのダンスやOKという歌詞に合わせた振り付けもユニークで、すでにメンバーと一緒に踊れるファンもいるほど、早くもコンサートで盛り上がりをみせた。
また、今日の公演で曲名が初発表となった「私のラミンタッチオーネ」にもメンバーがMCで触れ、「(タイトルを)覚えるのに時間がかかった」(櫻井梨央)と、聞き慣れない言葉の並びに苦戦したことを告白。弓桁朱琴は「早く聞いて欲しい!」とファンに向けて期待をあおっていた。
最後の凱旋公演を迎えた羽賀は、ステージ上でファンに向かって「長野県のみなさん、ただいま!」と絶叫。ファンも「おかえり!」と応え、羽賀は「こんなにたくさんの人が来てくれてうれしい」と満面の笑み。また、昨日でハロー!プロジェクトに加入して12年を迎えたといい、「うれしい気持ちでいっぱいです。今日は最後まで幸せな時間を作っていきましょう!」と、13年目の初ライブが地元公演ということに感謝の意を示していた。
その後も新旧の楽曲を交え、ファンを魅了していくメンバー。
羽賀はアンコール後のMCで「楽しい時間をありがとうございます。アンコール開けに一人で出たときに、会場が(自身のメンバーカラーの)オレンジ色に染まっていて、その景色を独り占めできてうれしかったです」とファンへの感謝を言葉にする。
続けて「ここでお知らせがあります。2人の卒業公演が決定いたしました~!」と、冒頭の新曲発表に続き再びサプライズが告知された。横山が「日にちは12月5日。場所は横浜アリーナになります!」と発表。横山は「ずっと報告したかったから、うれしい報告ができて幸せです」と笑顔をみせ、羽賀は横山と一緒に横浜アリーナ公演のタイトルを決めたと語り、「明るくあたたかい卒業公演にしたい」とコメント。2人の強い想いに会場からは自然とあたたかい拍手が送られ、ファン全員が万歳三唱で喜びを表現。会場全体で歓喜を共有しあっていた。その後、最後のパフォーマンスを終え、ライブは終了した。
羽賀と横山がステージに登場してライブがスタートするなど、公演の随所に2人にスポットを当てた演出が施されているのが印象的な本ツアー。初日の公演では「こだわりが詰まっているので、皆さんも楽しんで欲しい」(羽賀)、「すごく楽しみにしていた。楽しい空間を(ファンの皆さんと)作っていきたい」(横山)と口にするなど、卒業を控えている2人も気合十分だ。そして、今回の公演で発表されたダブルのサプライズを経て、さらにギアを上げ、この勢いのままツアーラストまで駆け抜ける。
また、12月5日に開催される2人の卒業公演のタイトルは「モーニング娘。’25 コンサートツアー秋 Movin’ Forward with Hope 羽賀朱音・横山玲奈 卒業スペシャル」に。今春に長年グループを牽引してきた前リーダーの生田衣梨奈が卒業し、今ツアーでは羽賀と横山が卒業。来年には、グループの歌姫である小田が卒業することも告知されている。
そんな変化の時を迎えているモーニング娘。は、新たに11代目リーダーに就任した野中を中心に、メンバー全員で力を合わせて“Movin’ Forward with Hope(=希望を持って前へ進む)”していく。
なお羽賀は、卒業後、ハロー!プロジェクトだけでなく、芸能活動を終了することを発表している。横山も羽賀と同様に、卒業後は芸能活動も終了するという。