間宮祥太朗と新木優子がダブル主演するドラマ『良(い)いこと悪いこと』が、日本テレビ系にて10月11日より毎週土曜21時に放送。同窓会を機に起こった同級生の不審死の真相と謎に迫る本作で、間宮は小学生の時にクラスのリーダー的存在だった「キング」こと高木将、新木は高木の同級生で「どの子」と呼ばれ、現在は「美人すぎる記者」として活躍している猿橋園子を演じる。
【写真】間宮祥太朗、クラスのリーダー的存在だった“キング”に! 撮り下ろしソロカット
■平成生まれの同世代キャストが集結! 新木「存分に楽しみたい」
――本作の出演のお話を聞いた時の印象は?
間宮:最初に「平成を共に過ごした同級生のドラマ」を作るというお話を聞いたのですが、自分が平成5年生まれということもあって、「平成は懐かしいものになったんだな」と感じました。情報番組でも“平成レトロ”と言われていたので、「僕らが生まれた平成って、もうレトロなんだ」と(笑)。僕らが学生だった頃に流行っていた格好をしている人を見かけることが増えて、「時代が一周回ってきたんだな」という感覚があったので、僕らが生きてきた“平成”を題材にしたドラマを今やれること、自分が関われることが純粋に楽しみです。
新木:台本を読んだ時に、私自身が小学生の時に抱えていたモヤっとした部分、あの時「嫌だな」と思ったことって、やっぱり今考えても嫌だし、そういう気持ちってずっと覚えてるなと感じました。なので、この作品を生きるキャラクターたちの気持ちが救われていくような作品になったらうれしいなと思いました。それと、今回、キャストの方々が同世代ばかりなんです。同世代がここまで集まってやれるという作品って本当に少ないと思うので、存分に楽しみたいなと思いました。
――共演で楽しみにしていることは?
間宮:同世代の方がたくさん出演するので、いろいろな生き方をしてきた人たちが集まって一つのものを作るのは、すごく楽しみですね。自然と空気感ができていくのだろうなと思います。
新木:間宮さんも(リーダー的存在の)“キング”っぽいですし、経営者役の森本(慎太郎/SixTONES)さんも社長っぽいですし、キャストの皆さんがその役にぴったりはまってるので撮影がすごく楽しみです。ちょっとずつくだけていってお互いの仲が深められたらいいですね。
――本作でご自身が演じる役柄はどんなキャラクターだと捉えていますか?
間宮:僕が演じる高木は小学校の頃の人気者で、大人になるまで割と流れに身を任せて生きてきた人物です。人を惹きつけて、中心にいるような素質を持った人だからこそ、みんなの流れをつくるような素質を持っているんです。彼がそこに甘んじた部分も往々にしてあって、現在に至るまで、そこまでの不満もなければ、ものすごく満足もしていないという状態で。本作で描かれるきっかけによって、高木自身が今の状態やこれまでの道筋を見直して、自分がどうありたいのかということを顧みるようになっていきます。
新木:園子は軸がぶれないところがすごく素敵だなと思いました。小学生の時に嫌だった経験を自分自身で払拭して、自分の人生をもって正しい方向に進める強くて、真っ当な人です。でもそういう人って、小学生の時は面白みがないと思われていたのかなと思います。正しいことだけが楽しいことにつながるわけではないし、それが正解でもないけど、自分の意見を通すことによって誰かが違う人と意見がぶつかって面白くないと思われることも分かっている上で、自分を曲げないという信念が強いところが園子の素敵なところだし、自分もそういう人でありたいなと思います。
とはいえ、彼女が負っている心の傷は深くて…。こんなにも小学校の時の園子を傷つけていたんだ…というのが衝撃でした。当時の心の痛みを今の自分に置き換えて同じくらい嫌なことってなんだろうと想像すると、すごく傷つくんですよね。
■見どころは「多面性」 間宮「人によって出来事の見え方が違うところが面白い」
――SNSでもひんぱんに話題にあがるオリジナルの“考察系”ミステリードラマですが、これまでそのような作品にどんな印象がありましたか?
間宮:連続ドラマの考察ミステリーのイメージは、SNSで予想をしたり、視聴者の皆さんそれぞれが意見を出し合ったりして、同じ話題でつながって協力しあっているイメージがあります。
新木:私自身、ミステリー作品がすごく好きなんです。私も見る側として、考察や伏線回収がすごく好きでした。この作品も視聴者の皆さんに、そうした部分を楽しんでもらえるような作品になったらいいなと思っています。
――お二人からみてすでに怪しいと思うキャラクターはいますか?
新木:校長先生(赤間麻里子 ※高木&園子のクラスの元担任で現・小学校の校長)は怪しいなと思いました。優しそうなんだけど、そうじゃなかったのかなぁ…とか、思わせぶりな雰囲気が台本からも出ていて怪しい(笑)。
間宮:みんな怪しいですよね(笑)。高木が自作自演しているかもしれない…とか、いろいろな可能性があるなと。
新木:原作があれば展開を知っていると思うんですけど、今回はオリジナルなので、皆さんはどれくらい事実を知って撮影を進めているんだろうなって、自分自身も気になっています。
――そんな謎めいた本作の「良いこと悪いこと」というタイトルも非常に意味深なのですが、このタイトルから感じられる本作の見どころは?
間宮:ここだよな…と思うのは、多面性です。同じ学び舎で同い年の人間が同じ時間を過ごすなかで、起こった出来事は一緒でも、そこにいる人の数だけ見つめ方が違うんですよね。
新木:私は「良いこと」と「悪いこと」は紙一重だなと思うんです。例えば、悪いことをされた人がいたとして、された人はした人に対して「悪いこと」だと思っているかもしれないけど、した人は誰かを助けようとしてそれをしていたかもしれないですし…。その行動だけが答えじゃないし、自分が思う価値観が必ずしも正解じゃないのかな…と歳を重ねるたびに思うんです。このドラマはそれに気が付くことができる、学ぶことができる作品なんじゃないかなと思います。今はSNSの影響もあって、より行動や言葉に対して“重み”があると思うので、自分の言動に対しても想像を働かせる一つのきっかけにもなるかなと思います。
■小学校の頃を回想! 間宮祥太朗はどんな子? 新木優子の夢は?
――本作は小学生の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こす同窓会が物語の始まりですが、タイムカプセルの経験はありますか?
新木:タイムカプセルに何を入れたのか…こんなに覚えてないかな?というくらい覚えてないんです(苦笑)。同級生と「あれ、いつ掘り起こすんだろうね?」なんて話したぐらいなのでやったと思うんですが、埋めた記憶がなくて…。
間宮:このドラマが放送されて、「タイムカプセルってあった?」「掘り起こそうぜ!」ってなったらうれしいですよね。全然関係ないけど、このドラマでも出てくる「遊戯王カード」、小学生の頃は相当持ってたけど、何でとっておかなかったんだろう。リボルバー・ドラゴン、めっちゃ好きだったな…(笑)。
新木:懐かしい(笑)。
――(笑)。タイムカプセルと共に、本作では卒業アルバムもキーとなりますが、お二人は当時どんな夢を書かれていたんですか?
間宮:僕は「プロ野球選手」と書いていました。
――以前、始球式もやられていたので、夢が叶った部分もありますね。
間宮:そうですね。野球が好きでやっていたので、お話をいただいたときはうれしかったです。野球が題材の作品にも出演させていただいたのですが、その時は野球が下手くそな役だったので、上手な役を演じる機会があれば、これまでの経験も活かせるのかなと思います。
新木:私は10歳の時から事務所に入っていたので、小学校の卒業アルバムには憧れで「女優さんになりたい」と書いてました。その夢がより明確になったのは高校生の時です。
――そんなお二人は小学生時代、“良い子”でしたか、それとも“悪い子”でしたか?
間宮:僕は悪い子ですね。先生に一番怒られてたと思います。いたずら、居眠り、遅刻…小学生が怒られる項目にチェックしたら全部つくんじゃないかというくらいです(笑)。
新木:(笑)。私は…良い子9割、悪い子1割くらい。どちらかというと良い子だと思ってますけど…怒られても堂々としてる人には憧れていました(笑)。怒られないようにと思って生きてたので、良い子のふりした悪い子みたいな…悪い子になりたかったわけじゃないですけど、そういられる人に憧れてましたね。
(取材・文:齊藤恵 写真:高野広美)
ドラマ『良いこと悪いこと』は、日本テレビ系にて10月11日より毎週土曜21時放送。