窪塚洋介と松田龍平がダブル主演を務める映画『次元を超える』の完成披露試写会舞台あいさつが6日、東京都内で実施。窪塚と松田をはじめ、共演者の千原ジュニア、芋⽣悠、渋川清彦、そしてメガホンを取った豊⽥利晃監督が登壇し、豊田作品常連だからこそ話せるトークを展開した。
【写真】舞台あいさつに登場したキャスト&監督の集合ショット(ほか14枚)
本作は『泣き虫しょったんの奇跡』以来、豊田監督が7年ぶりに手掛けた長編フィクション作品。“狼よみがえり信仰”を軸に2019年『狼煙が呼ぶ』、2020年『破壊の日』、2021年『全員切腹』と毎年、混沌の時代に挑む作品を作り続ける「狼蘇山シリーズ」を生み出し、2022年には最新映画『生きている。』を発表。本作はその総決算となり、舞台を宇宙まで広げる、時空を超越するような壮大な物語だ。SF要素も加わり、「狼蘇山シリーズ」の新章と言い切れる、類をみない内容と技法が惜しみなくそそがれる。
そんな本作について「豊田版『火の鳥』」と称した窪塚。「豊田さんはずっと“SFがやりたい”と言っていたので、そんな作品にオファーしていただき、“本当にやるんだ!?”と」と、オファーを受けての驚きを明かす。
松田は「実際にやってみないとわからないシーンが多くて、撮影を楽しみにしていました」と脚本を読んでの感想を。『I'M FLASH!』(2012年)と『破壊の日』と同じ役名のキャラクターを演じることについては「役がそのまま繋がっていて、うれしかったです」と語った。
そして窪塚と松田は、今作が『破壊の日』以来、5年ぶりの共演。しかし、前回はすれ違うだけの役柄だったそうで、芝居を交わしたのは今回が初めてとなったそう。「俳優・松田龍平と対峙する楽しさを存分に味わいました」と喜びを明かす一方、「龍平とは別のパーティーなどで対峙することがあった」と芝居以外で交流があったと話す窪塚。
「満場一致で頷いていただけると思うのですが、龍平って結構コミュ障っぽいじゃないですか。LINEとか聞けなそうだけど、聞けるんですよ(笑)。その印象があったのと、僕が初めて龍平を認識した作品、豊田監督の『青い春』(2002年)を思い出すというエモい現象に陥りました」と改めての印象を打ち明ける。
「コミュ障って……(笑)」と苦笑いを浮かべた松田も、窪塚について「今回はお芝居の現場で会えましたが、窪塚くんの恰好がロン毛に肌が焼けていて……めちゃめちゃ洋介だなと(笑)」と印象を語った。また、「あれは何で焼いたんですか?」と質問し、窪塚から「焼いた方が山伏が(出ると思った)」と回答を得るも、「バカンスに行ってたんじゃなくて?」と軽口をたたき、プライベートで親交のある2人だからこその楽しいやり取りで観客を笑わせていた。
映画『次元を超える』は、10月17日より全国順次公開。
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