今年でシリーズ誕生25周年を迎える『相棒』のファンミーティングが12日、都内にて開催。杉下右京役の水谷豊、亀山薫役・寺脇康文の“黄金コンビ”が出席し、これまでの長い歴史を振り返ったほか、同シリーズの脚本家・輿水泰弘も登場し、物語誕生のきっかけなどが語られた。
【写真】満面の笑顔を見せる水谷豊
“四半世紀”という記念すべき節目を迎えるとともに、杉下右京×亀山薫の黄金コンビも通算11シーズン目に突入する『相棒』。10月15日からは『season24』がスタートし、水谷と35年ぶりの共演となる片岡鶴太郎、余貴美子をゲストに迎え、シリーズ史上初となる“講談”の世界を舞台にしたミステリーを描く。
約8000通の応募の中から選ばれた256名に盛大に迎え入れられ、ステージへと登壇した水谷と寺脇。四半世紀にもわたる長い歴史を刻んでいることに対して、水谷は「信じられません」と率直な思いを語る。寺脇も「何かのギネスに載るんじゃないですか? セリフ量の多さとか。誰か調べてみてください(笑)」と記録にしたいという思いを明かした。
ここで輿水氏をゲストに招き、トークを展開。最初に物語に触れた頃を振り返り、水谷は「こんなに面白いサスペンスは読んだことがありませんでした。本人がいるから言うわけではなく、本当に素晴らしかった!」と絶賛する。
そんな『相棒』は、輿水氏にとって初めて手掛けたサスペンス作品。「ずっとコメディばかり書いていたので、自分の引き出しにある刑事ものといえば、シャーロック・ホームズやポアロでした。また『刑事コロンボ』も大好きだったので、それに当てはめて。
輿水氏と水谷は、歴代の相棒の印象を語る場面も。season7で一度『相棒』を卒業していた寺脇。実はその頃から「いつか『相棒』が終わる時、何らかの形で戻ってきてほしいと思っていた」と明かした水谷だったが、「誤算だったのは、まさかこんなに長く続くとは(笑)。そのせいで呼ぶのが遅くなってしまった」とここまでシリーズが長く続くことを予想できていなかったと語った。
寺脇がシリーズに再び呼ばれたのは、season21。水谷と2人で会った際に伝えられ、その時に「これは運命だよ」とも言われて泣いてしまったという。その頃には60歳になっていた寺脇。「床屋に行ってみて、髪が立たなかったらやめますと言いました(笑)。そうじゃないと薫ちゃんじゃないので」とポリシーを明かし、「散髪に行って、“立ったぞ~!”となりました(笑)」とその時の喜びをステージ上で再現した。
ジャンルとしては「サスペンス」にあたるが、いろんな要素が含まれている『相棒』。
また、寺脇の「右京さんの私生活がまったく出てこないので、それが魅力なのですが、これを薫ちゃんが知りたくなって動き出す……というのはどうでしょう? 尾行してもすぐバレちゃうでしょうけど(笑)」と長年描かれなかった右京のプライベートが知りたいと明かすと、これにもファンは納得の拍手を送っていた。
『相棒 season24』は、テレビ朝日系にて10月15日より毎週水曜21時放送。

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