S.S.ラージャマウリ監督の原点ともいえる『バーフバリ』2部作を監督自らが再編集した映画『バーフバリ エピック4K』が、12月12日より2週間限定で全国公開されることが決定。あわせて、予告編とポスター、監督コメントも解禁された。



【動画】再びマヒシュマティ王国がスクリーンに! 『バーフバリ エピック4K』予告編

 2015年にインドで公開され、2017年には日本にもその伝説が伝播。古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』を基に製作された、2部作構成のスペクタクル・アクション・エンターテインメント『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』。日本での公開当初は限定上映ながら、じわじわと口コミが広がり、2025年現在も超特大ロングラン上映中だ。

 そんな『バーフバリ』2部作のインドでの公開10周年を記念し、S.S.ラージャマウリ監督自らの手で2作を再編集し、一部シーンの追加を行い、1本に凝縮して作り上げた『バーフバリ エピック4K』が、12月12日より2週間限定で日本公開されることが決定した。本作の劇場公開は、インド・アメリカ・日本の3カ国限定となる。

 これまでに応援上映、コラボカフェ、驚きのグッズ化(金箔アート、1/6スケールフィギュア、スーツケース)など、「映画を観る」だけでなく五感のすべてで多角的に楽しむイベント=体験型ムービーとして旋風を巻き起こした前代未聞の映画『バーフバリ』。公開当時、SNSでは桁違いのスペクタクルに感情を揺さぶられた観客たちが、得も言われぬ興奮をさまざまな言葉で表現する投稿が続出。「バーフバリ健康法」という言葉まで誕生した。

 さらには、観客一体となって「バーフバリ ジャイホー(万歳)!」と叫ぶ応援上映(当時は“絶叫上映”)は通算300回を超え、劇場で観客全員が体感すること自体が終始クライマックスである『バーフバリ』の最大の醍醐味となった。

 劇場でその熱狂を体感した人も、まだ体験していない人も、唯一無二の「バーフバリ体験」に出会う絶好のチャンスとなるこの2週間。ぜひ劇場で、骨の髄まで“浴びて”ほしい。

 公開に合わせて、予告編が解禁された。
セリフは一切なく、ファンにはお馴染みの2部作の名場面を、“ただただあまりにも強すぎる画”だけで構成した、全カット優勝の1分12秒となっている。

 ラージャマウリ監督自ら、計5時間26分にも及ぶ壮大な叙事詩を新たな視点で見つめ直し、熟考の末に再編集。なかには、苦渋の決断のうえでカットされた映像もあるものの、そのすべては『バーフバリ』を愛するファンにまったく新しい体験を届けたいという思い、そして未見の観客にも魅力的な体験になってほしいという願いが込められている。

 ラージャマウリ監督が「最近では『RRR』が世界的な成功を収めた後、多くの人々が『バーフバリ』の存在を知りました。しかし彼らは劇場で観る機会がありませんでした。今、その好機が訪れたのです」と語るように、映画館で“体験”する喜びを、より多くの人々に味わってもらいたい。

 映画『バーフバリ エピック4K』は、12月12日より2週間限定で全国公開。

※S.S.ラージャマウリ監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■S.S.ラージャマウリ監督

 『バーフバリ 伝説誕生』が初めて劇場公開されてから10年が経ちました。公開後の反響は予想を超えるものでした。そして物語は『バーフバリ 王の凱旋』へと続き、2つの作品はインド全土のみならず、世界中の観客の心を強く揺さぶる世界を作り上げました。

 そして今、公開10周年を記念して、世界観に没入できる1つの作品として私自身が編集した『バーフバリ エピック4K』が誕生しました。


 5時間26分に及ぶ大長編を編集するのは簡単なことではありませんでした。しかし、長い時を経て作品を振り返ったことで、新たな視点で物語を見つめ直し、構成を練り直し、オリジナル作品で目標としたスケール感と感情を維持しながら、新たな作品へと生まれ変わらせることができました。編集の過程で、いくつか難しい決断を迫られました。愛着のあるシーンも複数、犠牲にせざるを得ませんでした。しかし、その決断の一つひとつは、『バーフバリ』2部作を何度も観た方にとって本作が全く新しい体験になるようにとの思いと同時に、初めて観る方にとっても同様に本作が魅力的なものになってほしいという願いを込めて行いました。

 現代の映画技術、特にIMAXに合わせて映像と音響を刷新し、作品世界がかつてないほど鮮烈に感じられるようにしました。本作をぜひ、現代の映画館で観客に体験してほしいと思います。『バーフバリ』を一つの物語として、です。

 『バーフバリ エピック4K』は単なる過去への回顧ではなく、この10年間に『バーフバリ』を楽しんだ人々と共有する作品でもあります。テレビや配信、リール、ミームを通じてだけでなく、最近では『RRR』が世界的な成功を収めた後、多くの人々が『バーフバリ』の存在を知りました。しかし彼らは劇場で観る機会がありませんでした。今、その好機が訪れたのです。


 マヒシュマティ王国に再び足を踏み入れるか、初めて訪れるか――いずれも歓迎します。

— S.S.ラージャマウリ

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