ウォルト・ディズニー・ジャパンは、4日、韓国の工ンターテインメント企業CJENM傘下の大手動画配信サービス「TVING」と複数年にわたるコンテンツ提携を発表。これにより、ディズニー公式配信サービス「ディズニープラス」は「TVING」オリジナルの新作韓国ドラマシリーズを日本国内で独占見放題配信する。

5日からはCJ ENMが手掛ける人気ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』など60作品を順次配信。6日には、韓国で配信スタートする「TVING」オリジナルドラマ『親愛なるX』(主演:キム・ユジョン、キム・ヨンデ、キム・ドフン)が、同日から「ディズニープラス」で日本独占見放題配信される。

【写真】韓国のクリエイター陣も登壇したイベントの様子

 今回日本進出が決まった「TVING」は、韓国を代表するオンラインストリーミングプラットフォーム。CJ ENMによって設立され、2020年10月に独立法人としてローンチされた。代表的なKドラマには、『身代金 狂気の生き残りゲーム』『もうすぐ死にます』『ユミの細胞たち』などがあり、『乗り換え恋愛』『女子高推理部』などオリジナルバラエティー番組も手掛けているほか、「KBO(韓国プロ野球)」、「KBL(韓国プロバスケットボール)」、グランドスラムテニス大会、UFCイベントなど、ライブスポーツコンテンツを通じて幅広いジャンルの配信コンテンツも展開する。韓国国内では、Netflixに次ぐシェアを獲得。「Wavve」との合併が完了すれば、Netflixと同レベルのMAUを有するという。

 今回の提携により、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』などを含む約60作品が5日から順次配信開始。

 中でも注目は、韓国で6日に配信開始され、同日から「ディズニープラス」で日本独占見放題配信される「TVING」オリジナル話題作『親愛なるX』 (主演:キム・ユジョン、キム・ヨンデ、キム・ドフン)。

 幼少期に家庭内暴力を経験した傷を隠しながら生きてきたトップ女優のペク・アジン(キム・ユジョン)は、華やかな表舞台の裏で、冷酷な本性を隠し、周囲の人々を巧みに操ることで成功を手にしてきた。しかし、栄光の絶頂に立った彼女は、思いがけない転落を経験する。そんな彼女の前に現れるのが幼なじみのユン・ジュンソ(キム・ヨンデ)。
彼は、彼女を守るためならすべてを犠牲にする覚悟を持つ。一方、キム・ジェオ(キム・ドフン)は、アジンと同じく過去に傷を抱え、彼女の影として生きることを選んだ人物。アジンの仮面の裏に隠された真実と、彼女に翻弄される“X” たちの運命が交錯する、残酷で美しいメロ・スリラーだ。

 この豪華なラインナップをより多くのファンに届けるため、「ディズニープラス」では、「TVING」の作品を集めた特集「TVINGおすすめ韓国ドラマ」をホーム画面に設置する。「ディズニープラス」の人気フランチャイズ作品や大ヒット劇場映画、オリジナル作品と並んで展開され、視聴者に新たなエンターテイメント体験を提供。加えて感情豊かで多彩な話題作を誇る「TVING」のコンテンツをいつでも気軽に楽しめる専用の場として「TVING コレクション」も展開する。

 イベントに登壇したウォルト・ディズニー・ジャパン代表取締役社長の日色保は、「日本においてディズニープラスのサービス開始から5周年を迎え、より一層視聴者の多様なニーズにお応えするコンテンツの拡充に取り組んでまいります。今回のTVINGとの提携は、その取り組みにおける重要な一歩です。TVINGが手がける韓国ならではのストーリーテリングと、ディズニープラスが提供するグローバルおよびローカルの話題作や高品質なオリジナルシリーズを組み合わせることで、あらゆる世代の視聴者により豊かな視聴体験を提供していきます」とコメント。

 TVING CEOのジュリー・チョイは「日本で確固たる存在感と長い歴史を持つディズニ一とのパートナーシップは、TVINGのコンテンツを日本の視聴者に最も効果的に届けるための貴重な機会です。今後も魅力あふれるK-コンテンツを世界中のより多くの視聴者に届け、国内No.1を超えて、グローバルK-OTTブラットフォームとしてさらなる成長を目指していきます」と述べた。

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