考古学者・吉村作治の人生をかけた発掘に密着する「クローズアップ現代 『クフ王の墓は見つかるか 吉村作治 82歳の挑戦(仮)』が、11月26日19時30分よりNHK総合にて放送される。スタジオゲストに草野仁を迎え、“時間”も“財産”も全てを発掘に捧げた考古学者・吉村作治の82歳まで現役で夢を追い続ける姿を伝える。



【写真】2013年の発掘調査中のけがで、車いすでの生活を送るが、それでもリハビリを続け発掘に挑む吉村作治

 60年近くエジプトでの発掘調査を続けてきた考古学者・吉村作治。日本におけるエジプト考古学のレジェンド的存在であり、数々の発見で世界的にも高い評価を受けてきた。これまでに数多くのテレビ番組などに出演してきたことでも知られている。

 その吉村が、いま挑んでいるのが「クフ王の墓はどこか」というエジプト最大の謎だ。

 吉村は長年、「クフ王の墓はどこか」という謎に向き合い続けてきた。通説ではギザの大ピラミッドがクフ王の墓だとされているが、そこからはミイラも副葬品も見つかっていない。そのため、吉村は本当の墓はピラミッドではなく、その近くにある「西部墓地」にあると考えている。その仮説を証明しようと、20年以上にわたって、エジプトに発掘許可を申請し続け、ようやく2023年、念願となる西部墓地の発掘が許可された。

 弟子たちとともに臨んだ発掘調査。地下を掘り進めていくが、簡単には成果がでない。このまま掘り進めるべきか、それとも違う方法を探るべきか、吉村たちは議論を重ねながら調査を進める。「発掘は生き物。
掘ってみなければわからない」と語る。

 吉村はテレビ出演で得た収入も、マンションや土地を売却して得たお金も、そのほとんどを現地調査のための費用に投じてきた。「エジプト考古学は自分の命」とまで語る。2013年の発掘調査中のけがで、車いすでの生活を送るが、それでもリハビリを続けながら、2ヵ月に一度のペースでエジプトに通っている。

 人生を賭して追いかけてきた「クフ王の墓の発掘」という夢。その先に見据えるものとは――。

 スタジオには、長年親交のある草野仁が登場。吉村作治の「不思議」と「魅力」を語り尽くす。

 クローズアップ現代「クフ王の墓は見つかるか 吉村作治 82歳の挑戦(仮)」は、NHK総合にて11月26日19時30分放送。

※吉村作治の経歴、草野仁コメントは以下の通り

【吉村作治の経歴】&【草野仁からのコメント】

【吉村作治の経歴】

・1971年 日本人として初めてエジプトで発掘権を取得
・1974年 彩色階段の発見により、古代エジプト研究に大きく貢献
・1987年 クフ王の大ピラミッドの内部に未知の空間を発見
 クフ王の船である「第二の太陽の船」を発見
・2005年 世界的に珍しい“未盗掘の完全ミイラ”を発見

 出土品はすべてエジプトに寄贈し、「名誉エジプト人」とも称される。開催した講演会は年間平均およそ100回 計5000回を超え、執筆した書籍も300冊以上。インタビューや原稿執筆についてはこの半世紀で1万回を超える。


【草野仁からのコメント】

 1987年9月に「世界ふしぎ発見!」(TBS)のロケのため、エジプトに行った時のことです。吉村作治先生がガイドとなって、黒柳徹子さん、野々村真君たちと共に歴史的名所を案内してくださいました。

 訪れたすべての場所で、仕事をしているすべてのエジプト人が嬉しそうに寄って来て話しかけてくるのです。現場にいた考古庁の長官もそうでした。エジプトで最もよく知られ、最も愛されている日本人ここにありと感じました。

 吉村先生が心からの愛情と誠意をもって頑張っていらっしゃることを誰もがよく知っているからです。

 そんな吉村先生のふしぎが分かるクローズアップ現代をどうぞお楽しみに!

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