ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)がこのたびクランクアップ。主演の菅田将暉が、約4ヵ月間にわたり演劇青年として“1984年の渋谷”を駆け抜けた日々を振り返り、万感の思いを笑顔で語った。
【写真】『もしがく』10話より菅田将暉の場面カット
三谷幸喜が脚本を手掛けた本作は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷の青春時代の思い出を題材にした完全オリジナルストーリー。菅田は主人公・久部三成を演じた。
クランクアップの日、菅田は最終話のとあるシーンの撮影に臨んでいた。スタッフ、キャストは集大成の日を迎え、より一層の熱量に満ちていた。
粗暴で、周りをかき回し、それでいて誰よりも純粋な舞台人。久部三成という“熱量の塊”のすべてを菅田はラストシーンに注ぎ込む。少しの静寂の後、「カット!OK!」と監督が叫ぶと、続けて「ただいまのシーンをもちまして、久部三成役・菅田将暉さんオールアップです!」の声が上がり、昭和後期を全力で駆け抜けた菅田に対してねぎらいと称賛の拍手が鳴り響いた。
鳴り止まない拍手を浴びながら、菅田はようやく安堵(あんど)の表情を浮かべ、「正直ホッとしています」と座長として挑んだ撮影を振り返り、「改めて俳優をやっていて良かったと思った」とあいさつ。スタッフ、キャストへの感謝の思いを語った。
最終話では、久部はWS劇場の支配人になった。大勢の観客が押し寄せ、スタンド花で埋め尽くされるほどに成長したWS劇場。
ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』最終話は、フジテレビ系にて12月17日22時放送(30分拡大)。
※菅田将暉のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■菅田将暉
「お疲れ様でした!“蜷川先生~!”って叫びたい気持ちです(笑)。この日を迎えられて、正直ホッとしています。今年のはじめはどうなることかと思っていましたが、プロデューサーの金城さんをはじめ、フジテレビの皆さんにご尽力いただき、掛け合っていただき、西浦監督をはじめとする演出部さん、スタッフの皆さんが撮影に入るまでずっと準備を続けてくださり、そして、三谷さんが最後まで脚本を書いてくださった状態で撮影に臨むことができ、本当に感謝しています。今回の豪華なセットもそうですし、俳優の大先輩方がたくさん協力してくださって。さっき野間口(徹)さんが“珍獣・奇獣の俳優たち”とおっしゃっていましたけど(笑)、(菊地)凛子さん、(市原)隼人くん、(生田)斗真くん、小栗(旬)さん、堺正章さんをはじめ、“俳優の大怪獣たち”に支えていただきました。改めて、役者をやっていて良かったと思いました。

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