漫才日本一を決める『M‐1グランプリ2025』(以下『M‐1』)が、いよいよ今夜放送される。年々出場者が増加し、決勝進出どころか準々決勝さえ超難関となっている近年の『M‐1』。

過去には人気・実力ともに決勝進出を期待されながら、ついには出場資格の結成15年をかけても叶わなかったコンビも。今回はそんな、「彼らがもし決勝に行っていたら…」とたらればを考えずにはいられないコンビを振り返る。

【写真】『M‐1』決勝で観たかったコンビ!

三四郎

 今やマセキ芸能社ではウッチャンナンチャンナイツに次ぐ売れっ子コンビと言える、小宮浩信・相田周二からなる三四郎。バラエティ番組で活躍する2人だが、実は『M-1』の決勝には縁がなかった。

 やたら滑舌が悪い小宮が繰り出す「◯◯であれ!」といったクセのあるツッコミと、真顔でボケ続ける相田周二のフリートークのような自然体のしゃべくり漫才が魅力だ。かつて鬼越トマホークから「アドリブ感出してる割にめちゃくちゃ練習してる」と毒舌を食らったことがあるが、たしかな練習量に裏打ちされたその漫才は、ライブシーンで2015年ごろから人気に。しかし『M-1』では準決勝の高い壁に阻まれ続け、ついに決勝進出は叶わなかった。

 そんな小宮は、公私ともに仲が良い井口浩之擁するウエストランドが2022年大会で優勝した際には、人目をはばからず号泣する姿がSNSで拡散され、見る者の感動を呼んだ。

■ アルコ&ピース

 『M‐1』は2010年大会を最後に中断。その間の2011年から2014年にかけて漫才シーンを盛り上げたのが、『日清食品 THE MANZAI』(フジテレビ系)だ。そんな『THE MANZAI』で好成績を収め「あの頃に『M‐1』があったら…」と、思わずたらればを考えてしまうコンビも存在する。その1組が平子祐希と酒井健太からなるアルコ&ピースだろう。


 アルピーと言えば、『THE MANZAI』2012年大会で披露したネタ「忍者」が、今も“伝説”と語り継がれる。酒井が「忍者になって巻物を取りに行きたい」「俺忍者やるから、平子さん城の門番やってください」と口火を切ってオーソドックスなコント漫才の導入かと思いきや、平子が「…じゃあお笑いやめろよ」とガチトーンで詰め寄る、という予想を裏切る展開のネタで、3位に輝いた。もしこれを『M‐1』決勝の舞台で披露していたら、どこまで彼らが到達していたか、そんなことを考えずにはいられない。

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