漫才の日本一を決める『M‐1グランプリ2025』の優勝者記者会見が21日、テレビ朝日局内にて開催。念願の優勝を果たしたコンビ・たくろう(赤木裕&きむらバンド)が出席し、喜びを語った。
【写真】 『M-1グランプリ2025』優勝! 喜び爆発のたくろう
史上最多となる11521組がエントリーした今大会。準決勝にはドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろうの9組が進み、たくろうは2位で決勝進出。最終決戦では審査員9組中8票という圧倒的な評価を受け、見事優勝を掴み取った。
「王者と呼ばれることにしっくり来ていなくて。ただ、終わった(優勝した)瞬間はうれしすぎて、うれしさのキャパを超えてしんどいとさえ思いました」と率直な思いを語ったきむら。優勝直後に放送された『有働Times』に生出演したのだが、赤木は「有働由美子さんがホログラムに見えました。トレンディエンジェルの斎藤司さんだけハッキリ見える状態でした」とまだ実感が湧かず夢と現実の境にいるようだと明かした。
2016年にコンビを結成し、同年に『M‐1』初出場。それからずっとエントリーし続けるも、2018年に準決勝進出を果たしてはいるが、良い戦績は残せていなかった。その7年間を振り返り、きむらは「優勝したから言えることなのですが、必要だった7年だったと思います。自分たちにとって大事なことを見つめなおすための時間だった」と足踏みしていた期間があったからこそ優勝できたのではないかと語る。
その7年の間は本当に苦労したそうで、「僕たちが苦労しているのは芸人仲間も感じていたので、応援ムードがありました。
その2018年に、準決勝進出を機にバイトを辞めていた赤木。「僕はバイトが嫌で、すぐにクビになってしまうので、それで(まだバイトをするのが嫌で)頑張れたのだと思います。絶対にもうバイトはしない」と強い決意を口にした。
大阪拠点の芸人の優勝は、2019年のミルクボーイ以来。きむらは「大阪は観光の1つにお笑いが入っているので、老若男女が来てもらえる環境で、僕らを知らない人にも漫才が見せられるというのは、とにかく芸人のネタを磨くに最適の場所かと思います」と、よしもと漫才劇場の良さを熱弁する。優勝をきっかけに東京に出るのかと問われると、「優勝したばかりなので、今から大人と相談します!」と明かしていた。

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