『アバター』の出演オファーを断り、大金をフイにした!と、これまで何度も後悔を口にしてきたマット・デイモン。同作の生みの親ジェームズ・キャメロン監督によれば、実際は「いくぶん違っていた」ようだ。
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マットは2021年のカンヌ国際映画祭で、キャメロン監督からジェイク・サリー役のオファーを受け、利益の10%を受け取る条件を提示されたと告白し、「こんな大金を逃した俳優はいないよね」と語って注目を集めた。また、2019年にも英版GQ誌のインタビューで、同様の発言をしている。同作の興行収入は約29億ドルに上るため、マットの言葉通りであれば、数億ドルを逃したことになる。
しかし、キャメロン監督は米The Hollywood Reporterの最新インタビューで、マットの話に言及し、実際の状況は「いくぶん異なる」と訂正した。
「彼はあの役のオファーを受けていない。脚本を送ったかどうかは記憶にないが、送っていないと思う。その後、彼から電話で『あなたと映画を作りたい、映画監督としてとても尊敬している。(『アバター』は)面白そうだが、ジェイソン・ボーンの映画にどうしても出なくてはいけない。すでに出演に同意しているから、スケジュールが重なってしまうので残念ながらお断りしなくてはならない』と言われた。しかし、正式なオファーはなかったし、契約もなかった。キャラクターについて話し合ってもいない。その段階まで至らなかった。
さらに「彼は『自分の映画の興行収入の10%をもらえる』と勝手に推測したが、それが『アバター』への出演に必要な条件だったとしたら、実現しなかっただろう。自信があるよ」とコメント。そして冗談めかして「だから彼はもう、自分を責める必要はない。自分を解放すると良い。マット、大丈夫だ!何も逃していないよ!」と呼びかけた。
キャメロン監督はまた、エージェントを通さず直接断りの連絡をしたマットの行動を「一流」だと感じたと述べ、先約を理由に出演を断るのは「倫理的な」行為だと指摘。「だからマットには敬意を表します。彼といつか仕事をしたいと思っていたが、色々な状況が重なり、実現しなかった」と語っている。
なお、キャメロン監督は2022年にも、BBCのインタビューで、「彼は酷く後悔しているな。でも、『マット、君は世界でも有数の映画スターだ。もう忘れろよ』と伝えたいね」とコメント。
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