大みそかの恒例番組の1つ『紅白歌合戦』(NHK総合ほか)。今年は放送100年を締めくくる節目の紅白。

これからの100年も素敵な音楽が私たちをつないでくれますように……そんな願いが込められている。今回は、その中から注目のアーティストと企画を紹介しよう。

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■今年を彩ったアイドルチューンが大みそかに!

 まず注目は、ここ数年TikTokを中心としたSNS上で勢いのあるKAWAII LAB.の面々。まず紹介するのは、その筆頭とも言えるFRUITS ZIPPERである。

 2023年に日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した「わたしの一番かわいいところ」などのヒットソングを世に放ち、昨年の紅白出場も期待されていた彼女らは、今年『Road to 紅白』という目標を掲げて邁進してきたという。その思いが届いての出場。いったいどんなステージを見せてくれるのか楽しみだ。

 同じくKAWAII LAB.から、もう1組。それがCANDY TUNEだ。2023年デビューの彼女らは今年2024年にリリースされた楽曲「倍倍FIGHT!」で一気に世の中に知られる存在に。

 「倍倍FIGHT!」は、とにかく前向きで、聞けば聞くほどクセになる、なにか一念発起したいタイミングで脳内を駆け巡る中毒性のある楽曲だ。初出場決定を発表した会見にて、立花琴未が「倍の倍の倍過ぎて! 今までにないくらいのCANDY TUNEの集大成、倍倍を届けたいなと思っております」と意気込んだように、全力でパフォーマンスしてくれるのではないかと期待してしまう。


 SNSバズという意味で外せないアーティストといえば、初登場のM!LK。俳優としても活躍中のメンバーで構成される5人の内、出演作が絶えることのない佐野勇斗は昨年、朝ドラ『おむすび』(NHK総合ほか)の縁で紅白に応援メンバーとして駆けつけ。その際に「いつかM!LKで戻ってきたい」と話したことが、最速で実現することとなった。

 披露する楽曲は彼らの知名度を一気に知らしめた「イイじゃん」だそう。個人的には、秋にリリースした「好きすぎて滅!」の披露も諦めきれないので、当日の放送を注目していたい。

 エンタメ界を賑わせたオーディション番組の1つといえば、ちゃんみなプロデュースのガールズグループオーディション番組『No No Girls』(Huluほか)。そこから発足したHANAがデビューから1年足らずで出演を決めた。

 今までのガールズグループとは一味違う、自分たちの“らしさ”を詰め込んだ彼女らが、メジャーデビュー曲「ROSE」でいったいどんなステージを見せるのか。同じく初出場となった、プロデューサーちゃんみなとのステージと共に見逃せない。

■おなじみのアーティストたちによるエモーショナルなステージ

 今年20周年イヤーを迎えたAKB48は「20周年スーパーヒットメドレー」にて往年のヒットソング「フライングゲット」「ヘビーローテーション」などを魅せるとのこと。

 さらに、17回目の出場となるPerfumeも2年ぶりに出場。2026年から“コールドスリープ”に入ることを発表した彼女らにとって、活動休止前最後の表舞台と考えられる紅白歌合戦。
「Perfume Medley 2025」にて一体どんなステージを見せてくれるのか、お茶の間の期待が寄せられている。

 特別企画枠にて出場するのは、玉置浩二TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の主題歌としても起用され、前進していくことへの思いが詰め込まれた応援歌「ファンファーレ」をテレビ初披露する。

 このほかにも連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合ほか)の紅白特別編&スペシャルステージや、back number、星野源、米津玄師といった後から出場発表されたアーティストも含め、老若男女問わず楽しめそうな今年の紅白歌合戦。たくさんの年末恒例番組の中で、いったいどんな風に視聴者の心をつかむのか。ぜひお目当てのアーティストの出場有無と合わせてチェックしてみて!(文:於ありさ)

 『第76回NHK紅白歌合戦』は、NHK総合ほかにて12月31日19時20分放送。

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