あす放送、NHK『未解決事件』年末特別編「世田谷一家殺害事件」　12.29からイッキ見再放送も

　あす12月30日22時15分より、NHK総合にて『未解決事件 File.09 年末特別編「世田谷一家殺害事件」』が放送される。また、本日12月29日深夜より『未解決事件』のイッキ見再放送が決定した。

【写真】世田谷一家殺害事件発生から25年たった今、どんな捜査が続けられているのかを追う

　12月30日放送の『未解決事件』は年末特別編。20世紀最後の大みそかに発覚した衝撃の事件―世田谷一家殺害事件。幼い子ども2人を含む4人が惨殺された。現場では犯人が脱ぎ捨てた服や凶器の包丁、指紋やDNAも採取された。しかし、これらの「物証」からたどる捜査は混迷していく。当時の捜査員は「客観事実を拾い集めても、ホシにたどりつくための中間点さえわからなかった」と語った。

　番組では、世田谷一家殺害事件など「未解決事件」を専門に扱う警視庁・特命捜査対策室に初めてカメラが入り密着。事件発生から25年たった今、どんな捜査が続けられているのか。

　さらに長年の捜査を経て容疑者が逮捕された2つの事件を取り上げる。

　「名古屋市主婦殺害事件」は、10月。事件発生から26年を経て亡くなった女性の夫の高校時代の同級生が逮捕された。なぜこれほどまで捜査に時間を要したのか。警察が捜査対象としてきたおよそ5000人の関係者の中に、実は容疑者ら「夫の同級生」も含まれており、事件後、早い段階で周辺への聞き込みが行われていたこともわかった。長期化した捜査を検証し、電撃的な逮捕の舞台裏に迫る。

　2010年、神戸市の住宅街で突然、刃物で刺され、16歳の男子高校生の命を奪われた「神戸市高校生殺害事件」。犯人の足取りは追えなかったが、事件から10年後、兵庫県警の窓口に情報が寄せられ容疑者逮捕につながった。情報提供を求め続けた遺族の執念、そして警察の科学捜査の進展も「未解決事件」を動かす原動力となった。

　未解決事件の背景、捜査の課題、そして科学捜査の進歩がもたらした変化をスタジオで詳しく解説。視聴者への情報提供も呼びかける。

　また、本日12月29日深夜より『未解決事件』イッキ見再放送が決定。

　12月29日23時55分から『File.04 逃亡犯へ 遺族からの言葉』、24時51分から『File.03 大手ハウスメーカー地面師詐欺事件』、25時41分から『File.07 ベルトラッキ贋作事件～世界をだました希代の詐欺師～』をおくる。

　なお2026年1月放送の『未解決事件』は、1月10日『File.10 「三億円事件」』、17日『File.11 「ビットコイン巨額窃盗事件」』、24日『File.12 「ストーカー 事件はなぜ繰り返されるのか。」』、31日『File.13 「赤ちゃん取り違えの深層」』となる。

　『未解決事件 File.09 年末特別編「世田谷一家殺害事件」』は、NHK総合にて12月30日22時15分放送。