劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』より、谷口悟朗監督のコメントに加え、フジコと千鶴の瑞々しい日常と夢を描いた新場面写真が解禁された。
【写真】『パリに咲くエトワール』の新場面写真(4枚)
本作は、『ONE PIECE FILM RED』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』を手掛けた谷口悟朗監督と『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』など多くのスタジオジブリ作品のキャラクターデザイン・原画をつとめる近藤勝也が、初めてタッグを組んだオリジナル劇場アニメーション。
主人公フジコの声を担当するのは、若手実力派俳優として注目が集まる當真あみ。フジコとパリでともに夢を追う少女・千鶴を演じるのは嵐莉菜。さらに、フジコと同じアパルトマンに暮らすロシア人の青年ルスランを演じる早乙女太一をはじめ、門脇麦、尾上松也、角田晃広、津田健次郎、豪華キャスト陣が集結する。
『ONE PIECE FILM RED』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など、数々のヒット作で知られる谷口悟朗監督が次に描こうとしたのは、20世紀初頭のパリを舞台に、夢を追うふたりの少女の物語だった。完全オリジナル劇場アニメとなる本作は、谷口監督自身の「少年が主人公の作品とはまた異なる方向性の作品を作りたい」という思いから動き出した企画だ。
企画当初、女の子を主人公に据えた物語を構想しながらも、谷口監督はなかなか“地に足がついた感触”を得られずにいたという。そこで本作への参加を仰いだのが、『けいおん!』『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などで知られ、アニメ界で引っ張りだこの脚本家・吉田玲子だ。
「吉田さんが思う“素敵なこと”や好きなことを、一度自由に足していただいて、やりとりを重ねるうちに内容が固まっていきました」と谷口監督は振り返る。
“パリを舞台の一部に”するという構想は当初からあったと話すが、話し合いを重ねる中で、物語の舞台は芸術と文化が最も輝いた時代――ベル・エポックのパリへと定まり、画家を夢見るフジコと、バレエに心惹かれる千鶴という、ふたりの少女の姿が物語として立ち上がっていった。
また、本作を語るうえで欠かせないのが、キャラクターデザインに近藤勝也を迎えたことだ。『魔女の宅急便』『崖の上のポニョ』などで知られる近藤の参加は、作品の方向性を決定づける大きな要素となった。
「近藤さんのデザインは本当に王道です。最近のアニメは変化球や過剰な装飾を施しがちですが、近藤さんのデザインはシンプルなのにキャラクターの存在感がちゃんと伝わってくる」と谷口監督は語る。その“王道であること”の強さこそが、時代に翻弄されながらも夢に手を伸ばす少女たちの姿と深く重なった。
さらに、「近藤さんも本作の企画に興味を持ってくれて、デザインだけでなく冒頭のシーンや、フジコの心象表現として登場する妖精のシーンなどの原画も描いてくださって、印象的なシーンになりました」と、谷口監督はその表現力への信頼を明かしている。
谷口悟朗、近藤勝也、そして吉田玲子。それぞれが長年第一線で活躍してきたクリエイターたちが、「まっすぐな物語」を描いた本作。困難な時代の中でも、夢へと手を伸ばし続ける少女たちの姿は、観る者の心に静かな希望を灯していく。
このたび、フジコと千鶴の友情や夢に向かう姿、そしてパリでの日常のひとコマを描いた場面写真が解禁された。フジコがスケッチに向かう真剣な姿からは画家を夢見る彼女の思いが伝わってくる。また、バレエのレオタードを手にほのかに笑みを浮かべる千鶴や、エッフェル塔を背景に薙刀を抱えながらともに歩くふたりの姿など、パリでの新たな日々が瑞々しく映し出されたカットとなっている。
アニメ映画『パリに咲くエトワール』は、2026年3月13日より全国公開。
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