EXILE/FANTASTICSのメンバーとしての活動はもちろん、『仮面の忍者 赤影』(テレビ朝日系/毎週日曜24時10分)で主演を務めるなどさまざまなジャンルで進化を続ける佐藤大樹。2026年はまた新たなチャレンジとして、自身が飼っていたウーパールーパーをモデルにしたオリジナルキャラクター“うぱごろう”の絵本を完成させた。
【写真】30代も変わらずキラキラな笑顔! 佐藤大樹、撮りおろしショット
◆「ぼくの分身」うぱごろうとは根本が似ている
佐藤が物語を、映画『センセイ君主』『君がトクベツ』などを通して佐藤と親交のある漫画家・幸田もも子が絵を担当したメッセージ絵本『おいでよ うぱごろう』(双葉社)は、佐藤の「うぱごろうに友達をつくりたい」という想いから誕生した新キャラクター“おにごろう”との出会いを軸にした心温まる物語だ。
――“うぱごろう”の絵本出版オファーを聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?
佐藤:人生で「絵本を作る日が来る」というのを想像していなかったので、まさかのオファーで驚きました。でも、うぱごろうを通して伝えたいメッセージは絵本という形が一番ぴったりだと感じたので、とてもうれしかったです。
――今回のお話はどのように考えられたのでしょうか?
佐藤:「うぱごろうのお友達を作りたい」というのが僕の中にずっとあって。友達を作るならこういうキャラクターがいいなと考えていたのが“おにごろう”でした。うぱごろうのグッズを買っていただいたみなさんにだけ分かるようにおにごろうのアイデアは少し発信していたのですが、それを今回の絵本で表現したいなと考えました。
ストーリー自体は最初の打ち合わせの段階で7~8割は自分の中でできていました。それを双葉社の編集の方と一緒に話し合いを重ねて、「もっとこういった文章にしたほうが伝わりやすいんじゃないか」「絵本として見た時にこういう表現のほうがいいんじゃないか」というアドバイスをいただきながら作り上げていきました。
特に楽しかったのは、うぱごろうとおにごろうの性格や夢、大好物を決めていくところです。ウーパールーパーの世界では、色が違ったり角が生えていたりさまざまな子がいるんですけど、おにごろうの弱みや強みはなんだろう?と考えていくのがすごく楽しかったですね。
――改めてうぱごろう誕生の経緯を教えてください。
佐藤:もともとウーパールーパーが大好きで、同時に4匹飼っていたときもあって合計8年くらい飼っていたんです。それで最後の子が天国に旅立った後に、5匹目を飼うんじゃなくて架空のキャラクターとして作ったのがはじまりです。そうするうちに、いろんな方に発信したいなと思うようになって、作品でご一緒させていただいた幸田もも子先生と話していくうちに、幸田先生に書いてもらえたら絶対にかわいいキャラクターになるなと思って、生まれたのがうぱごろうです。
――うぱごろうのルックスは、もう反則級にかわいいですよね。
佐藤:このうぱごろうが出来上がるまでに、こうじゃない、ああじゃないと何ラリーもして作り上げたので思い入れもありますし、幸田先生に頼んで本当によかったって思います。しかも、普段発信しているうぱごろうと今回の絵本のうぱごろうはタッチをわざと変えていて、よく見ると顔の雰囲気も少しだけ違っているんです。絵本タッチのうぱごろうもかわいらしく完成したので、幸田先生は本当にすごいと改めて思いました。
――「ぼくの分身」ともおっしゃっていましたが、ご自身とうぱごろうで似ている点はどんなところでしょう。
佐藤:僕は子どものころから人前に立つことや目立つことも好きだったし、とにかく人を笑顔にしたい、喜ばせたいっていう想いがあったので、うぱごろうの根本と似ているなって感じます。うぱごろうは絵本の中では周りを明るく照らす太陽のようなキャラクターとして存在しているのですが、それは僕が普段EXILE、FANTASTICSにいるときによく言われたり意識していたりする立ち位置でもあるので、そこも同じかなと思います。
――そんなうぱごろうとは正反対の性格をしているのがおにごろう。おにごろうに共感する部分はありますか?
佐藤:おにごろうは自分に自信がずっと持てなくて周りと自分を比べてしまい、生まれながらに持っているコンプレックスがあるんです。
――佐藤さんはそんな状況をどう乗り越えられたんですか?
佐藤:周りとの差を埋めるのは自分の時間の使い方だなと思ったので、周りの子が休んでる時間も練習して、みんなが寝てる時間もダンスのことを考えてすべてをダンスに捧げるというのを意識してました。時間は平等だから、そこをどう使うかを考えていました。
◆うぱごろうを通して伝えたいメッセージとは
――今回の『おいでよ うぱごろう』は、絵本として1冊通してお話を楽しむこともできますし、それぞれのページが1つの作品としてその絵とメッセージから伝わってくるものがあるようにも感じました。
佐藤:メッセージ絵本なので、どこか1ページだけを見て、言葉や絵から勇気をもらって職場や学校に行っていただけたらいいなと思っています。日めくりカレンダーみたいな存在になってくれたらうれしいですね。
――本作を通して特に伝えたいメッセージはどんなことでしょう。
佐藤:悩みやコンプレックスなどを人に打ち明けられず一歩を踏み出す勇気がない方にも、あなたはありのままでいいんだよというのを一番に届けたいです。FANTASTICSは「アプデライフ」「It’s all good」などそういうメッセージを込めた曲もリリースしていて、その歌詞からもヒントを得て今回の絵本を作っています。周りと比べずに今の自分のままでいいんだよというのが一番伝えたいメッセージです。
――ハンギョドンとのコラボグッズも展開されたりと、これからますます“うぱごろうワールド”が広がっていきそうですね。
佐藤:どんどん成長していってほしいです。
――その時はもちろん、うぱごろうの声は佐藤さんが……。
佐藤:すごく悩みますね(笑)。プロデューサーでもあるしやりたい気持ちももちろんあるんですけど、自分よがりのプロジェクトになるのも嫌だなとも思って…。うぱごろうやおにごろうの声は違う方にお願いして、今回の絵本の中に実はリスも登場しているのですが、自分はこういうストーリーテラーのような、物語の冒頭に「おやおや、うぱごろうが何かしているよ」みたいな部分を担うだけでいいのかもと思います。主題歌はもちろんLDHのメンバーにお願いしたいです。
昨年は雑誌を作りましたし、クリエイティブなことが好きなので自分のやりたいことを具現化する作業がすごく楽しくて! 夢は広がりますね。
◆グループ、ソロと多忙な日々も「さまざまなエンタメに触れる時間が原動力に」
――佐藤さんは昨年30歳を迎えられました。30代になり変化は感じられますか?
佐藤:焼肉屋さんに行って、カルビを頼まなくなりました(笑)。『仮面の忍者 赤影』の役作りで体を作っていたというのもあるんですけど、食の好みが変わりましたね。お寿司、焼肉から焼き鳥、そば、うどんを好むようになりました。
――30代の展望はありますか?
佐藤:男は35歳からだと周りの先輩方がおっしゃっていて、僕もそう思うんです。
あと、うぱごろうが自分の元を離れて独り立ちしないように監視し続けたいです。ずっと手元に置いておきたい。上京させたくない親とか守ってくれるマネージメントの気持ちがすごくわかりました(笑)。この子をこういうふうに育てて…、というのがすごく楽しいんですよね。
――2026年はFANTASTICSもグループ結成10周年の節目の年となりますね。
佐藤:LDH全体としても「PERFECT YEAR」という6年に1度のお祭りがあって、今まで以上にライブもあると思います。個人としてもより一層お芝居に力を入れていきたいし、プロデュース業も積極的に挑戦していきたいです。休む暇なんてないぞ!と自分に言い聞かせているんですけど、そういう年にしたいです。
昨年はとにかく駆け抜けた年だったので、漢字一字で表すなら「走」。今年はそれ以上に忙しい年にしたいですし、発見の年にもしたいです。2025年は自分が思ったこと、やりたいことを発信し続けましたが、今年は新たな自分に気付きたいし、「あ、これに挑戦してみたいな」っていう自分の新たな意欲や興味を見つけられる年にしたいと思っています。
――『仮面の忍者 赤影』は2クール目が放送中ですが、ソロ活動とグループ活動で意識の違いはありますか?
佐藤:僕の中では両立して当たり前なんですよね。何かの活動が忙しくて他のことはできないっていう考えは僕の中に一切ないです。俳優、EXILE、FANTASTICS、全部できるかぎりやり続けたいと思っているので、何も苦じゃないですし、特に切り替えているみたいなこともないんです。その現場に行ったら自然とグループの雰囲気、俳優の雰囲気になれる。いつも自然体なんですよね。
――その原動力となるものはどんなことでしょうか?
佐藤:この業界に入ったのもテレビが好きだったっていうのがあるのですが、お仕事で疲れた日やライブで地方に行った日でも、家やホテルに帰ったら好きな作品を観るという時間を絶対に取っています。舞台やコンサートに足を運ぶのも好きですし、次はこういうことしたいなという発想をインプットして、ライブや絵本、プロデュース業でアウトプットすることができているので、いろいろなエンタメに触れて刺激を受ける時間が原動力なのかもしれないです。
――そんなお忙しい日々の中で、プライベートでの楽しみはどんなことですか?
佐藤:韓国料理を食べに行くことが多くて、知らない韓国料理に出会えた時はテンションが上がります。辛いものは苦手なんですけど、韓国料理の辛さは平気なのでハマっていて、サムギョプサルがとにかく好きです。
韓国料理以外でも、こないだ久々に北京ダッグを食べた時はうれしかったですし、食の楽しみに支えられてます。
――最後に今回の絵本『おいでよ うぱごろう』を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。
佐藤:FANTASTICSのファンの方には保育園や幼稚園、小学校の先生、医療従事者の方も多くて、そういう施設に置きたいですと言ってくれる方もたくさんいました。
幸田先生が細かいディテールまでこだわって描き上げてくださったので、絵本ならではの色使いやタッチも楽しんでもらえたらなって思います。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
メッセージ絵本『おいでよ うぱごろう』は、双葉社より発売中。

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