今年、SPEEDでの鮮烈デビューから30周年を迎える島袋寛子。記念すべきアニヴァーサリーイヤーは、近年積極的に取り組む女優業で幕を開けた。
【写真】島袋寛子、変わらない透明感とキュートさに驚き!
◆台本からも世界観が伝わりワクワク
本作は、かつて“科捜研のエース”と呼ばれた専業主婦・吉岡詩織が、どこか抜けているけれど鋭い直感を持つ新米刑事の夫・道彦、好奇心旺盛な息子・亮介と、それぞれの視点と力を持ち寄り家事・育児の合間に科学的推理で事件を解き明かす“一家総動員”の本格ミステリー。島袋は、松本まりか演じる主人公の元同僚で親友の北村さくらを演じる。
――タイトルもインパクトのある『元科捜研の主婦』ですが、出演オファーを聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?
島袋:とてもうれしい気持ちがまずあったんですけど、「科捜研……」と(笑)。絶対にセリフに専門用語がたくさん出てくるんだろうな、大丈夫かな?と緊張感も同時にありました。
――実際に台本を読まれての印象はいかがでしょう。
島袋:頭の中で『元科捜研の主婦』の世界観が見えてくるような感じがして、とても面白くてワクワクしたんですよね。「この事件はどうやって解決されるんだろう?」と一ファンのような感覚で読み進めていきました。
――ミステリー部分ももちろん面白いのですが、島袋さん、松本さん、遠藤憲一さん、小手伸也さん、大内リオンさんら科捜研のメンバーの皆さんの掛け合いも最高ですよね。
島袋:脚本を読んでいる時でもこの掛け合いが見えましたが、いざ現場に入ったらもう最高に楽しくて! 私はまだドラマの経験がそんなにたくさんあるわけじゃないんですけど、スタッフの皆さんも変な緊張が生まれないようにしてくださったり、監督もいろいろな話を向き合ってしてくださったりするので、とてもやりやすいです。松本さんや遠藤さんもいろいろなアイデアを出してくださるので、すごく心地良い中で撮影しています。
◆“同い年”松本まりかに初対面で感じた思いを役作りに反映
――そんな中で今回演じられるさくらですが、どういう女性と捉えられましたか。
島袋:はじめに、詩織の元同僚で親友で、詩織に対しては信頼と同時に、“科捜研のエース”ということでちょっとした気持ちの葛藤もあったりする役だと伺いました。実際に台本を読ませていただくと、思ったことをすぐ言葉にして、空気を読まない、さばさばしていてありのままの自然体の女性、それでいてどこか力が入りすぎていない感じと受け取り、そう演じられるよう役と向き合っています。
――ご自身に似てる部分や共感する部分はありますか?
島袋:そうした一面は私の中にもある部分だと思います。なので、さくらの気持ちがわからないということはなかったですね。出てくるセリフも、「そうなるよね」「わかる!」と感じました。
ただ、これまで自分の人生にまったくなかった化学を科捜研で働くくらい勉強してきているということで、そこはいろいろ調べたり、身近にいる似たようなお仕事をしている方の要素を取り入れたりしています。
あとは、初めて松本まりかさんにお会いした時に私が感じた松本さんが持っている要素といいますか、守りたくなるような気持ちをさくらに反映している部分もありますね。
――松本さんとは同い年なんですよね。
島袋:同じ年とは思えない可愛らしさがありつつ、でも一緒に演技をしているときには受けとめてくださる大きな器も持ち合わせていらっしゃるので、安心してそこに飛び込んで「こうだね、ああだね」と現場でもいろいろな会話をさせていただけるのが楽しいです。
――島袋さんは人見知りなタイプですか?
島袋:プライベートでは完全に人見知りです。ですがお仕事の場面ではなるべくオープンでいられるように心がけています。
――今回の科捜研のメンバーは皆さん個性的な皆さんが揃っていますが、現場の雰囲気はいかがですか。
島袋:個性的なうえに、キャリアもすごい方たちばかりなので、たくさん勉強させてもらっています。皆様プロフェッショナルな方たちなので穏やかで暖かい現場です。テストの時にアドリブ的なものを自然に入れられたりするので、そこに身を委ねてやらせていただいています。本当にすごい環境のなかでお仕事をさせていただいて幸せです。
――ちょっと意外だったのですが、昨年放送の『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』が、初めての連ドラレギュラーだったとか。
島袋:一昨年の『放課後カルテ』のゲスト、昨年の『対岸の家事』があり、本作のお話をいただけたと思うので、とてもありがたいです。セリフの量も増え、演技に関してはまだまだ勉強中ですが、今回初めて番組ポスターにも入れていただけてとてもうれしかったです。
◆楽しくて大変だった30年 すべての出来事が今の自分につながっている
――今年はデビュー30周年の節目の年。この30年を振り返るとどんな30年でしたか?
島袋:楽しいこと、うれしいことももちろんありましたが、大変だった~(笑)。
――言葉に重みがあります(笑)。
島袋:変なふうに捉えてほしくないんですけど、でもやっぱり12歳から30年ですからね。親元を離れて、仕事や夢に向き合って大人になっていって、人生の基盤を作るような全てが同時に行われてきた30年なので。
でも、ほんとにたくさんの皆さんのおかげでたどりつけた30年だったなと思います。本当に想像してなかったので…。この仕事って自分の意思ももちろん大事ですけど、どうなるかわからないものですから。
――その中でターニングポイントを挙げるとすると、どんなことになりますか?
島袋:いっぱいありすぎるんですよね(笑)。本当にすべての時間が今の自分につながっているというのを実感しています。グループでデビューして、音楽でもそうですし、ミュージカルに挑戦したことも、プライベートの時間もすべての出来事、時間が今の私につながっていると思います。
――30周年イヤーがこのドラマで始まり、4月にツアーもあるんですよね。
島袋:今年はいろいろと企画しているのですが、毎年やらせていただいているクラブツアーは、グループの曲、ソロ曲、Coco d’Orというジャズプロジェクトの曲に沖縄の楽曲もあったりするので、ぎゅっと凝縮した、みんなで30年を振り返りながら楽しめるようなライブにできたらいいなと思っています。
――30年経っても変わらない島袋さんの透明感や美しさがネットニュースになるなど絶賛されていますが、そうした声は届いていますか?
島袋:びっくりですよね。どうしちゃったの!?って(笑)。でも、「私も頑張ろう」「hiroちゃんの頑張りを見ていると自分も頑張れる」と、この30年一緒に歩いてきた同世代の皆さんがそう言ってくれたりするのを見ると、すごくうれしいですし、私も「よし、また頑張ろう」って思えます。
――美しさを保つために心がけてることはどんなことでしょう。
島袋:えぇ~? うーん、そうだなぁ…、言葉とか言霊ですかね。内面にどす黒いものは持たないように(笑)。何かそういうものを感じたら、ちゃんと向き合って消化したり、楽しむようにしています。すべての出来事をポジティブに変換することは大事にしていますね。絶対にそういうのはちょっとした表情や仕草に出てきちゃうので…。人間だから出る時もあるんですけど、やっぱりなるべく皆さんが私という存在に触れた時に気持ちのいいものを受け取ってもらえるようにしたいんです。そういう姿勢は気をつけています。
――それでは最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
島袋:お互いいろいろな時間があったと思うけれど、そういったものを音楽を通して一緒に分かち合い、喜び合えたらうれしいです。励まし合ったり、いろんな感情のコミュニケーションができたらいいなと思ってますので、ぜひお時間があればライブにも遊びに来ていただきたいです。
歌手人生30年を迎える年のスタートがありがたいことにドラマで演技のお仕事をいただき、とても楽しい作品になっていますので、ぜひたくさんの方に『元科捜研の主婦』を最後までご覧いただけるとうれしいです。
(取材・文:渡那拳 写真:高野広美)
ドラマ『元科捜研の主婦』は、テレ東系にて毎週金曜21時放送。

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