稲葉賀恵の構成・演出、オノマリコ作による咲妃みゆ主演舞台『Yerma イェルマ』が、東京・シアタートラムにて9・10月に上演されることが決まった。兵庫、宮城、愛知での公演も予定している。



【写真】咲妃みゆ、透明感あふれる可憐さ! インタビュー撮りおろしショット

 本作は、1930年代スペインの閉塞的な寒村を舞台に、抑圧された女性の苦悩と孤独を鮮烈に描き出した詩人・劇作家フェデリコ・ガルシーア・ロルカによる『イェルマ』を起点に、オノマが現代社会で自らの居場所や価値を見いだそうと生きる女と男たちの物語として新たな戯曲を書き下ろし、作品を立ち上げる。企画制作は世田谷パブリックシアター。

 演出家・稲葉賀恵は30代の若さで読売演劇大賞・最優秀演出家賞を受賞し、新劇の土壌で磨いた深い戯曲解釈を軸に、現代的でエッジの効いた空間演出を展開。その手腕はジャンルの垣根を超え、中劇場から大規模なミュージカル作品に至るまで高く評価されている。

 夫婦や家族の在り方が問い直される今、稲葉は変容する現代の家族像とその深淵を見つめ、社会に問いを投げかける意欲作とするため、この新たな物語の劇作を劇作家・オノマリコに託した。現代においてマイノリティーとなる人々の生活を描くなど、社会課題を描き出す作品で注目を集めるオノマの個性的な劇作により、現代への問いかけをもたらす。

 自らの存在価値に深く悩む女性イェルマ役を、元宝塚歌劇団トップ娘役の咲妃みゆが演じる。家庭生活に非協力的なイェルマの夫で、自分もある秘密を抱えるフワン役に渡邊圭祐。イェルマにとって男性的な魅力あふれる存在のビクトル役は小林亮太。そしてイェルマの内的な存在であり、物語の展開に鮮烈なアクセントを刻む老婆役を渡辺いっけいが演じる。

 『Yerma イェルマ』は、東京・シアタートラムにて9・10月上演。兵庫、宮城、愛知公演あり。

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