57歳にして、瑞々しくダイナミックな美しさを放つタレント・中島史恵。シェイプUPガールズとして一世を風靡した彼女が、自身17冊目となる写真集『#57 ~感じる史恵~ 中島史恵写真集』(双葉社)で究極の表現に挑んだ。

コンプレックスをさらけ出し、スタッフと一丸となって作り上げた本作。衰えぬグラビアへの情熱と、変化する時代への思いをじっくりと語ってもらった。

【写真】中島史恵57歳、抜群プロポーション全開! “大胆な水着姿”披露の写真集カット(6枚)

■グラビアは「ご依頼をいただける限り続けたい」 限界露出にも挑戦

 毎年、驚異的なプロポーションを更新し続ける中島。その原動力は、周囲の期待に他ならない。「やはり、買ってくださるファンの方がいて、声をかけてくださる出版社さんやマスコミの方がいて、そのおかげで継続できているので感謝しかありません。SNSを始めてから、そこから購入してくださる方もいらっしゃいます。昔からのファンの方に加え、新しいファンの方も増えたりして、それは新しい時代の流れかなと思っています」。

 限界露出とも言える攻めたカットが並ぶ今作だが、その根底には表現者としての揺るぎない一線が引かれている。「『もう脱いでいますね』という感じですよね」と彼女は笑いながらも、「でも私の中では脱いでいないつもりなんです。『脱ぐ』というのは全部見せてしまうことだと思っているので、できれば脱がないでいきたい」と胸の内を明かす。

 写真集の表紙は、青のランジェリーに水しぶきと笑顔がはじける姿だ。しかし最初の表紙案は、まったく布を纏っていないショットだった。


 「写真は難しいですね。出版社さんが『売れるためにこれがいい』とおっしゃることと、ファンの方に喜んでもらうことを考える中で、提案された写真は、肌色が多すぎて……。表紙ではないなと思い『すみません』と言って変えていただきました」。

 今後の活動について、かつてのグラビア引退時とは異なる、より柔軟で前向きな展望を抱く。「39歳で一度グラビアを引退していましたし、当時は自分の中で『グラビアはこの年齢まで』というイメージを作っていたのかもしれません。でも60歳くらいまで続けたいという目標ができたので、頑張ります。その年齢すらも超えて、ご依頼をいただける限り続けたいと思っています」と、“一生グラビア宣言”に近い誓いを立てた。

■「ようやくコンプレックスが言えるようになりました」

 ストイックに体を追い込むのではなく、今の自分にとっての心地よさを追求する姿勢。それこそが、圧倒的な美しさを支えている。「自分が気持ちよく過ごし、まずいなと思ったら気をつけるくらいが一番いいかなと思っています。節制している時はみんなでご飯を食べられないのがストレスになりますし、隠れてやるならともかく、人前で『節制しています』というのも少し格好悪いかなと思って。私は性格的にストイックになりすぎるのは難しいので、上手に節制しています」。


 完璧に見える肉体にも、実は本人だけが抱える悩みがあった。「お尻がすごく小さいのがコンプレックスです。20代の頃は言えませんでした。今は言えるようになりましたが、若い時は変なプライドや格好つけたい気持ちがあって、そうはいかなかったんだと思います」。

 カメラの前に立つ時、スタッフ全員との信頼関係の中に身を投げ出している中島。感謝を交えつつ、「ロケに行くと感じますが、カメラマンさん、メイクさん、スタイリストさん、制作のスタッフさん、マネージャー……みんなで一緒に作っていくものです。いいものを作ろうと皆が動いてくれているので、それに全力で応えたいと思っています。何でも話せる家族のような存在だからこそ、私も飛び込んでいけるんです」と力強く語った。

■「美しい」と褒められることへの想い。そして、窮屈な時代への違和感

 昨今はルッキズムやコンプライアンスを重視する風潮が強まり、外見を褒めること自体が憚られるようになっている。「褒めることがセクシャルハラスメントになってしまうこともあり、難しいですよね。そう言われるのは嬉しいですし、気を使って喋らなくなるのは寂しいですよね。
本当に素敵だと思って『ハリがあってお綺麗な体ですね』と言うのもセクシャルな表現になってしまうこともあるようで……」とぽつり。

 時代の変化を冷静に見つめ、「昭和は、より近いスキンシップもありましたよね。でも今は、ちょっとしたことでもコンプライアンスでアウトになってしまう。もちろん、嫌なことはしてはいけませんが、あまり神経質になりすぎるのもどうなのかな……と思います」と違和感について語りつつも、「時代によって難しいところはありますが、今回のタイトルは『感じる史恵』ですので、自分が感じた感覚や言葉を表現しました!」と明るい笑顔を見せた。

 今作の撮影では、かつての不思議な縁が結実した瞬間もあった。インタビューの最後に明かしてくれたのはまさかのエピソード。「私が39歳くらいの頃、酔って道で寝てしまったのを助けてくれたのが今回のカメラマンさんなんです。それまで仕事をしたことはなかったのですが、その後にお仕事でご一緒させていただくようになり、今回写真集をお願いするという縁がありました。私がシャンパンを飲んでいるカットがあるのですが、当時のことを思い出すと感慨深いですね(笑)」。

 57歳にして「天井」を決めず、チームとともに究極の美を追求し続ける中島。コンプラ重視の窮屈な時代に、美しさを素直に喜び、表現へと昇華させる彼女の等身大の姿は、年齢を重ねることへの希望そのものなのではないだろうか。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)

 中島史恵の最新写真集『#57 ~感じる史恵~ 中島史恵写真集』は双葉社より発売中。

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