現役高校生ながら女優・モデルとして活躍の幅を広げている梶原叶渚。2024年5月に芸能デビューすると、同年8月には事務所への所属を発表、2025年には「Seventeen」専属モデルに就任。

ここ2年で環境が大きく変わり、表現の世界と本格的に向き合うようになった。今回のインタビューで明かしてくれたのは、そうした変化の渦中で感じてきた不安や戸惑い、そして少しずつ芽生えてきた手応え。ドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』でGP帯連続ドラマの“初レギュラー出演”という大きな節目を迎えた今、彼女自身が見つめている現在地とは――。その等身大の思いに迫る。

【写真】梶原叶渚16歳、成長を感じるインタビュー撮り下ろし 全身ショット、眩しい笑顔も(10枚)

■「肝が据わっている」と言われがち。しかし、あふれる不安

 初のレギュラー出演が決まったとき、梶原の胸に広がったのは喜びよりも不安だった。ネガティブな性格だと自己分析する彼女にとって、「自分に務まるのか」という戸惑いは避けられなかった。

 ただ、その感情は時間とともに整理され、次第に嬉しさを感じられるようになったという。緊張しやすい性格は今も変わらない。しかし今回の経験は、不安を抱えたままでも一歩を踏み出せるという手応えにつながった。

 出演発表後や放送開始後には、多くの反響が寄せられた。「ファンの方々が、自分のことのように喜んでくれたんです」。
そんな温かさが、作品に参加できた実感をより強くした。「応援の言葉が、次に進む力になりました」とも語るように、集まった声ひとつひとつが、現場に立ち続ける支えになっている。

 本作で大きな挑戦となったのが、感情を強く表に出すシーンだ。これまで多かったのは、内面を抑えた静かな演技。叫びながら気持ちをむき出しにする芝居は、彼女にとって未知の領域だった。

 監督から役の背景や心情を丁寧に説明されたことで、芝居の方向性が明確になったという。声の強さや感情のバランスに悩みながらも、女優としての引き出しを確かに増やすことができた。

 梶原は自身を「準備に時間をかけるタイプ」だとも分析する。セリフ覚えは得意とは言えず、撮影の合間も台本を入念に確認し続ける。

 一方で、周囲からは「肝が据わっている」「不安が見えない」と言われることが多い。モデル活動もしていることから、カメラを向けられることに過度な構えがない。内面では緊張を抱えながらも、演技に入ると自然と集中し、堂々として見える。
これは女優として大きな武器と言えるだろう。

 そして笑顔で明かしてくれたのは、今後挑戦したいジャンル。「コメディをやってみたいです」。表現の幅をさらに広げたいという意欲を、真っすぐな眼差しとともに滲ませた。

■芸能活動がもたらした意識の変化

 2024年から現在にかけて、梶原の人生は目まぐるしく転機を迎えている。芸能デビューに事務所への所属、そして念願だった「Seventeen」専属モデルへの就任。様々な経験を重ねることで意識にも変化が生まれた。

 自分自身に「大丈夫」と言える瞬間が少しずつ増えるとともに、「期待に応えたい」という責任感が大きくなった。過去には、自身を「人見知り」と語っていたが、徐々に自然体で人と関われるようにもなっている。高校生という限られた時間の中で、仕事にも学校生活にも全力を尽くしたい。その思いも強くなった。

 不安と向き合いながらも、確かな一歩を積み重ねている梶原叶渚。
その成長は、ますますの活躍を通じて、より鮮やかに伝わっていくはずだ。これから彼女が見せてくれる景色に、自然と期待が高まる。(取材・文:伊藤吏玖 写真:高野広美)

 ドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』は、日本テレビ系にて毎週日曜22時30分放送。

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