俳優・寺本莉緒が、デビュー10周年を記念した2nd写真集『RIO』を発売する。「ミスマガジン2018」でミスヤングマガジンを受賞し、グラビア界で大きな注目を集めた寺本。

その後は俳優としての活動に軸足を移し、Netflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』やNHK連続テレビ小説『おむすび』など話題作への出演を重ねてきた。そして今回、約5年ぶりにグラビア撮影に挑んだ。これまで「区切りのいいところまではしっかりと演技に向き合いたい」とグラビアから離れていた彼女。10周年という節目に完成した写真集には、どんな思いが込められているのか――。

【写真】寺本莉緒24歳、抜群プロポーション全開! “大胆な水着姿”披露の写真集カット(12枚)

■10周年で“原点回帰”のグラビア 5年ぶりの写真集には「過去と現在を詰め込んだ」

 今回の写真集は、寺本にとって約5年ぶりのグラビア作品となる。俳優としてキャリアを積み重ねてきた彼女にとって、グラビアは芸能活動の原点だ。5年前に休止して以降、ファンからは復帰を望む声が多く寄せられていた。寺本は「ようやくファンの方の声に応えられるなという気持ちです」と語りつつ、離れていた理由をこう明かす。「20歳を前に、お芝居の世界で通用するのか知りたくなったんです。いつか必ずグラビアはやりたかったのですが、区切りのいいところまではしっかりと演技に向き合いたくて」。

 そんな中、背中を押したのがデビュー10周年という節目だった。「芸能生活を振り返るタイミングでもあったので。
私を引き出してくれたグラビアに原点回帰することで、“第二章”が始まればいいなと思って再び挑みました」。そう語る表情には、これまでの歩みへの実感と、新たなスタートへの期待がにじんでいた。

 今回の写真集は、制作段階から寺本自身も関わりながら作り上げた。特に意識したのは「成長した姿を見てもらうこと」だった。「5年前は本当にグラビアのピークでしたし、当時と比べられるのは必然です」と前置きしつつ、「様々な経験を積んだからこそ新たにできるようになった表現、魅力を詰め込みました。もちろん変わらない部分もしっかりと残っているので、過去と現在の私、その両方を楽しんでいただけると思います」と語る。

 撮影が行われたのはオーストラリア・パース。青い海と穏やかな街並みが広がるこの場所を、寺本自身が複数の候補地の中から選んだという。「私、ほんとに夏が好きなんです(笑)。撮影は今年の1月で、日本は冬だったので、夏の場所に行きたいなと思ってパースを選びました。住みたいと感じるくらい素敵な場所でしたね」。

 撮影を終えて感じたのは、表情の変化だった。
「大人の表情ができるようになったなって思いました。今までは歯を出して笑うことが多かったんですけど、今回はあまり歯を出さずに微笑むくらいの表情が多くて。自然と落ち着いたトーンになっている気がします」。

 ボディメイクについても、これまでとは違うアプローチを取った。もともと痩せ体質の寺本は、今回は“増量”を意識して体づくりを行った。「昔は特に意識してボディメイクはしていなかったんです。でも今回はめちゃくちゃ食べました(笑)。女性らしいスタイルを目指しましたね。ラーメンが好きなんですけど、ラーメンだとお腹いっぱいになっちゃうので、菓子パンだったり、お米やお餅とか、カロリーが取りやすいものを意識して食べていました」。

 こうして完成した写真集。5年ぶりにグラビアの現場に立ち返ったことで、その魅力を再確認できたといい、「本当に素の自分を引き出してもらえる現場なんです。一つ一つを丁寧に作ってくださるので、ずっと楽しくて、ネガティブな記憶がひとつもない。
いい思い出だけが残る撮影ばかりなんです」と噛み締めるように語る。

 気になるのは、今作のみのカムバックなのか?というところ。その疑問をぶつけると、晴れやかな笑顔で「求めてくださる声がある限り、10年後、20年後もグラビアをやりたいです!」と真っすぐに答えてくれた。

■「くらいついてきた10年」 負けず嫌いで続けてきた芸能人生

 デビューから10年。寺本はこれまでの時間を「あっという間でもあり、全くあっという間じゃない時間」と振り返る。「すごく葛藤もありましたし、ここまで芸能活動を続けていなかった可能性もあったと思います」。

 その中で支えとなったのは、周囲の人たちの存在だった。「事務所を移籍したり、さまざまなことがありましたが、本当に周りの人に支えられてきた10年でしたね。おかげさまで、自分なりに精一杯頑張ることができました」。

 グラビアデビューとなったミスマガジン時代は、同世代のタレントたちと競い合う環境でもあった。「当時は5人ぐらいが一気に注目されて、その中で誰が一番頭を出せるかみたいなところがあったので。あの子は表紙を飾っているけど私はまだ、とか。
当時の方がライバル心は強かったです」。

 また、大学卒業のタイミングで芸能活動を続けるか悩んだ時期もあった。しかし、当時のマネージャーの言葉が彼女の背中を押した。「『ここで辞めたら一番中途半端だよ』って言われて。自分の中では節目だったんですけど、なりたい姿になれていなくてすごく悔しくて。それで“まだくらいついてみよう”と思いました」。

 その原動力になっているのは、自身も認める“負けず嫌いな性格”だ。「オーディションが好きなんです。役を勝ち取れた瞬間ってすごく気持ちがよくて。負けず嫌いでよかったなって日々感じています」。

 一方で、10年という時間は彼女の価値観にも変化をもたらした。「デビュー当時は、正直ちょっとオラオラしていた部分もありました(笑)。
お仕事をさせてもらえるのが当たり前じゃないっていうことに、あまり気づいていなかったんです」。それが今は、「私たちの仕事って、誰かがいてくださってこそ成り立つものだと思うので。そのありがたみを、より感じるようになりました」とはっきり語る。

 プライベートでは、芸能界とは関係のない友人と過ごす時間を大切にしている。変装もせず、友人たちと何も変わらず遊べることが「幸せ」だという。「私、本当に自分のことを一般の人だと思っているので(笑)。芸能をやっていない友達の方が多いんですよ」。華やかな世界に身を置きながらも、地に足のついた感覚を大切にする。それが、寺本莉緒という人間の芯にあるものなのかもしれない。

 最後に、今後の目標について聞くと「俳優として賞を取りたい」と力強く回答。「まだ賞を取ったことがないので。映画祭とかにももっと参加していきたいです」。
さらに、これまで挑戦してこなかった役柄にも意欲を示す。「ミステリアスな役だったり、人間の本質が見えるような役をやってみたいです」。そして、どんなジャンルの仕事に対しても偏見がないと明かし、「自分が求められるものは、全部やりたいです!」と前のめりな姿勢を見せた。

 ミスマガジンで脚光を浴びた少女は、俳優として経験を重ねながら、10年という歳月をくらいつくように歩んできた。そして今、原点に立ち返りながら“第二章”の幕を開ける。彼女はこれからどんな景色を見せてくれるのだろうか。益々の活躍に期待が高まるばかりだ。(取材・文:伊藤吏玖 写真:高野広美)

 寺本莉緒の2nd写真集『RIO』は講談社より発売中。

編集部おすすめ