フェミニスト活動団体「FEMEN」を創設した、情熱と芸術を武器に、裸で世界へ抗い生涯を闘いに捧げたオクサナ・シャチコの壮絶な半生を描く物語『OXANA/裸の革命家・オクサナ』が、5月22日より全国公開される。
【動画】『OXANA/裸の革命家・オクサナ』予告映像が公開
アーティストであり活動家でもあるオクサナは、トップレスによる抗議で知られるフェミニスト団体「FEMEN」の共同創設者。
2009年8月、キーウでのセックスツーリズム撲滅デモで、オクサナが「ウクライナは売春宿ではない」と訴え胸をさらした行為は、FEMENの象徴的ジェスチャーとして定着。裸の胸、花冠、身体に描かれた「私は来た、私は脱いだ、私は勝利した」というスローガンを掲げ、買春ツアー、国際結婚ビジネス、性差別などの社会問題に対し、身体を武器とする直接的な抗議を展開した。活動はウクライナから旧ソ連圏(ロシア、ポーランド、ベラルーシ)へと広がり、やがて世界的なムーブメントへと発展した。
しかし、2011年のベラルーシ・ミンスクでのルカシェンコ政権への抗議では、拘束され、髪を切り落とされ、ガソリンをかけられたうえ、裸のまま森へ放置されるという凄惨な拷問を受ける。続くモスクワでのプーチン政権への抗議では、選挙の不当性を訴える最中にオクサナが両腕を骨折する重傷を負う。
2013年4月には、ドイツの国際産業技術見本市でプーチンに向かって突進し、胸や背中に「独裁者」「虚飾のプーチン」と記した姿で直接抗議を行った。権力者を正面から批判し、体制の沈黙を破り続けたが、その代償は大きかった。
2013年、親露派政権による迫害が激化したため、オクサナはパリへ亡命。しかし、自由を求めて辿り着いたはずの地で、彼女は運動内部の軋轢や仲間との距離、揺らぐ信念と向き合うことになる。理念を掲げた運動がブランド化し、イメージが先行していく現実に苦悩しながらも、オクサナは絵筆を取り、抗議し、考え続けた。
芸術と闘争は、彼女にとって切り離せない“生きるための手段”だった。
裸の胸に描いたスローガンと花冠を武器に、腐敗した権力と沈黙を強いる体制に立ち向かった彼女の行動は、挑発的で危険でありながら、驚くほど純粋だった。「自由のために生きる」という信念だけが、彼女を突き動かしていた。
映画『OXANA/裸の革命家・オクサナ』は、5月22日より全国公開。
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