修学旅行の思い出といえば「バスガイドさん」…そんな人は多いはず。男女問わず、憧れの存在だったバスガイド。
今回は、そんな彼女たちの魅力を引き立てている“制服”に注目。1948年の創業以来、現在も圧倒的な集客率を誇る「はとバス」の全面協力の下、初代バスガイドから現在に至るまでの歴代ガイド制服を振り返ってみた。
はとバスガイド・コスチュームの歴史!着物、パンタロン…有名デザイナーの制服まで、貴重な写真を一挙公開!
 はとバスで、初のバスガイド制服が誕生したのは1951年(昭和26年)。第1回全国バスガイドコンクールへ参加するため、戦後に初めて制定されたものだった。

 そして、1957年(昭和32年)の夜コースには着物も登場!和服デザイナー、大塚末子によるグリーンの合着とワインレッドの冬着という2種類が用意され、夏には浴衣も着用していたという。これはぜひ復活して欲しい。

 1972年(昭和47年)には満を持して森英恵デザインの制服が。当時流行のミニスカートが採用され、帽子はクラウン型に。冬服は従来のツーピースからワンピース&ジャケットのアンサンブルに変わった。

 また、1978年(昭和53年)にはバスガイドもパンタロン姿に。従来通りのスカートタイプと両方が採用されたが、その後、パンタロンは姿を消してしまった模様…。当時、一緒に写真を撮った人は貴重かも。


 TVドラマに登場した制服もある。1987年(昭和62年)にTBS系列で放送された「赤ちゃんに乾杯!」では、富田靖子演じるキャラクターがバスガイドという設定で、はとバスの制服を着用。レモンイエローの制服は一気にお茶の間に広がった。この時は長めのフレアスカートだった。

 その後、制服はシックで高級感のある色使いに変わっていくが1993年(平成5年)、再びイメージカラーであるイエローが復活。少し長めだったスカート丈も短めになり行動的な印象に変身する。そして、2008年(平成20年)の冬服、2009年(平成21年)の夏服には10社30種のデザインの中から、オンワード商事の制服を採用。同時にバスガイドだけでなく、運転士の制服も15年ぶりにリニューアルした。

 さらに、はとバスには“バスガイド”ではない“イメージガール”なるキャラクターも存在する。2006年(平成18年)に初代イメージガールとなる木谷真美さんが誕生し、2009年(平成21年)までの3年間を務めた後、2代目の村上ひさ子さんにバトンタッチ。現在の平田菜津美さんは3代目で、2011年(平成23年)から就任中。ウェブサイトでは“菜津美のおすすめ”ツアーを紹介するなど、はとバスの魅力を存分にアピールしている。


 次回「はとバス特集」後編では編集部がはとバスの人気ツアーに潜入、旅慣れた人でもついハマってしまう「はとバス」の魅力に迫ります。
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