スペインの教会で(素人の手によって)修復されたフレスコ画は、その斬新すぎる姿で世界中の話題をさらったが、なんと今度は修復した本人がその著作権を求めているという。
おばあさんが修復に失敗したフレスコ画を再現したカレーライスが登場
 今や世界中で知られることとなったエリアス・ガルシア・マルティネス作のフレスコ画「Behold the Man」。
100年以上も前にイエス・キリストを描いたものだが、これが最近素人の手によって“修復”。斬新すぎる現代アート?に生まれ変わってしまった。さらに、その見た目が猿っぽいとのことからオリジナルのタイトルをもじって「Behold the Monkey」と呼ばれるように。

 そのため、地元では修復されたフレスコ画を“再修復”する計画が持ち上がっているのだが、今や教会は新たな観光名所と化し、旅行客が押し寄せているほかウェブ上では保存を求める18,000人分の署名が集まっているという。

 英メトロ紙によると、このフレスコ画を“修復”したセシリア・ヒメネス(Cecilia Gimenez)さん(80歳)は現在、その著作権保護を求めて弁護士を雇ったそう。教会は訪問客から入場料を受け取っているが、著作権料が含まれているというのが言い分のようだ。これに対し教会側は徹底抗戦する構えを見せている。

 また一部報道では、セシリアさんが勝手に修復を試みたとされているがこれにも反論。「私たちは、この教会のすべてを自分たちの手で修復してきたの。神父さまにお願いされてやったことだわ。許可を得ないでどうやってそんなことができるの?」。
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