「キャッ党忍伝てやんでえ」「姫ちゃんのリボン」「ポケットモンスター」「遊☆戯☆王」「NARUTO -ナルト-」「夏目友人帳」…これらは全てテレビ東京で放映されたアニメである。誰もが一度はテレビ東京のアニメにハマり、“アニメと言えばテレビ東京”と言えるほど、長きに渡りアニメ業界No.1の座に君臨し続けている。
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最近では“テレビ東京アニメ=あにてれ”と呼ぶ。その“あにてれ”の強さを「幅広い視聴者層の方に対応していること」とキッパリと語った川崎氏。「男の子向けに女の子向け。年齢で区分しても幼稚園児向け、小学生向け、中高生向け、大人向けと非常に細かく(ターゲットを)分けている」とコメントする。
細かくターゲット分けされているという“あにてれ”。独自の放送規制やNGなどは存在するのだろうか。「アニメも放送の一ジャンルなので、全体的な放送基準は大前提として守らなければならないですね。あとはいわゆる表現上のもの。プロデューサーらが集まって、“こういうものはどうか?”という議論をします」。
インターネット上には、“あにてれにはパンチラがない”といった独自規制があるというコメントが多数存在していますが、それについては「昔はありましたね。今はパンチラがダメだというような規制はないですよ」とのこと。
また、今期から新たに放送開始となる「うーさーのその日暮らし」や来年2013年より放送される「戦勇。」などの作品は、動画共有サービス・ニコニコ動画との強力タイアップが組まれている。
「(以前から)ニコニコ動画さんとは何か一緒にやりたいよねと話していたんです。ネットと地上波は、視聴者層も異なれば、役割分担もそれぞれ違う。ネットの場合、自分たちで好きなものを探していくのに対して、テレビはこちら側から一方的に提供をする。それぞれの特性を一緒にすれば、何となくですが違うかたちが出来上がるのではないかと思ったんです」とタイアップを組むに至った経緯を明かす。
また「ネットで始まり、最後はテレビで放送するとか、逆にテレビから始まり、もっと多く人に見てもらいたい、主役以外のキャラクターをメインにしてみたいという時はネットを使って変化をさせていく。テレビはそこまで柔軟ではないのですが、(ネットでは)色々できると思ったんです」とネットへの展開に期待を寄せている。
とくに「戦勇。」は、ニコニコ側で誕生し一番人気が高かった連載漫画のアニメ化いう新しい試みであるため「どのようなリアクションを持たれるのか、すごく楽しみではありますね」とユーザーの感想を心待ちしていると明かす。
最後に、これからの“あにてれ”について「やはり日本のアニメ業界を小さくしてはいけないと思っています。ゆえに、テレビ東京ではしっかりと(アニメの)本数を維持していかなければいけないと思います」と語る。なぜなら「アニメ業界を維持していかなければ産業も始まらない。アニメ業界の人材育成をどうするかという点なども、本数を維持すれば自然とそこに参加したいと思う人は増えていくと思うんですよね。
「私たちの立場は、(アニメ業界を)しっかりと維持していく。様々なアニメ作品があることを同じ業界の者同士が理解し、模索していくことが役割なのではないかと思います」と語る川崎氏には、アニメ業界の未来が見えているのかもしれない。(取材・文・写真:鈴木沙織)
その強さの秘密は何なのか?テレビ東京のアニメ局局長、川崎由紀夫氏にインタビューを行った。
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最近では“テレビ東京アニメ=あにてれ”と呼ぶ。その“あにてれ”の強さを「幅広い視聴者層の方に対応していること」とキッパリと語った川崎氏。「男の子向けに女の子向け。年齢で区分しても幼稚園児向け、小学生向け、中高生向け、大人向けと非常に細かく(ターゲットを)分けている」とコメントする。
細かくターゲット分けされているという“あにてれ”。独自の放送規制やNGなどは存在するのだろうか。「アニメも放送の一ジャンルなので、全体的な放送基準は大前提として守らなければならないですね。あとはいわゆる表現上のもの。プロデューサーらが集まって、“こういうものはどうか?”という議論をします」。
インターネット上には、“あにてれにはパンチラがない”といった独自規制があるというコメントが多数存在していますが、それについては「昔はありましたね。今はパンチラがダメだというような規制はないですよ」とのこと。
また、今期から新たに放送開始となる「うーさーのその日暮らし」や来年2013年より放送される「戦勇。」などの作品は、動画共有サービス・ニコニコ動画との強力タイアップが組まれている。
「(以前から)ニコニコ動画さんとは何か一緒にやりたいよねと話していたんです。ネットと地上波は、視聴者層も異なれば、役割分担もそれぞれ違う。ネットの場合、自分たちで好きなものを探していくのに対して、テレビはこちら側から一方的に提供をする。それぞれの特性を一緒にすれば、何となくですが違うかたちが出来上がるのではないかと思ったんです」とタイアップを組むに至った経緯を明かす。
また「ネットで始まり、最後はテレビで放送するとか、逆にテレビから始まり、もっと多く人に見てもらいたい、主役以外のキャラクターをメインにしてみたいという時はネットを使って変化をさせていく。テレビはそこまで柔軟ではないのですが、(ネットでは)色々できると思ったんです」とネットへの展開に期待を寄せている。
とくに「戦勇。」は、ニコニコ側で誕生し一番人気が高かった連載漫画のアニメ化いう新しい試みであるため「どのようなリアクションを持たれるのか、すごく楽しみではありますね」とユーザーの感想を心待ちしていると明かす。
最後に、これからの“あにてれ”について「やはり日本のアニメ業界を小さくしてはいけないと思っています。ゆえに、テレビ東京ではしっかりと(アニメの)本数を維持していかなければいけないと思います」と語る。なぜなら「アニメ業界を維持していかなければ産業も始まらない。アニメ業界の人材育成をどうするかという点なども、本数を維持すれば自然とそこに参加したいと思う人は増えていくと思うんですよね。
この業界が小さくなってしまうと、志してもそれに参加できない人が出てきてしまうので」と述懐する。
「私たちの立場は、(アニメ業界を)しっかりと維持していく。様々なアニメ作品があることを同じ業界の者同士が理解し、模索していくことが役割なのではないかと思います」と語る川崎氏には、アニメ業界の未来が見えているのかもしれない。(取材・文・写真:鈴木沙織)
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