永遠の名作「タイタニック」が2D・3Dブルーレイで甦る！　本作でアカデミー衣装デザイン賞を受賞したデボラ・リン・スコット　インタビュー

　全世界で20億ドル（1,570億円）もの興行記録を樹立しアカデミー賞11部門に輝いた「タイタニック」（97）が、20世紀フォックス ホーム エンターテイメントより待望のブルーレイ2D版と3D版としてリリースされた。ジェームズ・キャメロン監督の不朽の名作が初めてHD化されたことにより、これまでリリースされたDVDでは味わえない感動と興奮、そして臨場感を、劇場体験さながらに自宅でも体験できるようになった。タイタニックファンのみならずすべての映画ファンにとって見逃せない今回のリリースを記念して、本作で衣装デザインを担当しアカデミー衣装デザイン賞を受賞したデボラ・リン・スコットにインタビューした。
映画「タイタニック」衣装デザインのデッサン画＆名場面集
　まず「タイタニック」の衣装をデザインする上でどんなところからインスピレーションを得たのか、尋ねてみた。

　「タイタニック号の事故が実際に起こった時代と場所、それから乗船していた人々の人生よ。当時のファッションや贅沢さをそのまま表現したいという気持ちもあり、写真や史実、衣装の歴史、（3等客室用に）庶民の衣服なんかもずいぶんリサーチして、それから当時実際に着られていた衣類を収集して調べたり、当時の礼儀作法を学ぶことによっていつ何を着るのかが分かったりもしたの。この映画は、上流階級出身で育ちのよいローズの物語だったから、そういったリサーチがとても役に立ったわ」。

　「タイタニック」で身分違いの恋に落ちる主役のカップルを演じたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットは、この映画が世界中でヒットしたことで一躍若手人気俳優の仲間入りを果たした。二人の今に至る成功は言うまでもないが、まだ若かりし頃の二人はプロ意識が非情に高かったそうだ。

　「エドワード朝時代の衣装というのは、場合によってはすごく着るのが大変なんだけれど、ふたりとも最後まで明るく乗り切ってくれたわ。若いのに本当に協力的だったわ」。

　「タイタニック」はディカプリオとウィンスレットだけでなく、スコット自身の人生も変えることになる。この作品でアカデミー衣装デザイン賞を受賞したスコットは注目され、人気映画衣装デザイナーとして引っ張りだことなったからだ。

　「アカデミー賞をもらうなんてすごく名誉なことだし、身に余る光栄だった」と語るスコット。「あの映画を作る過程では、見るものも、作るものも、学ぶことも、最高のもの以外は許されなかったのよ。とにかく世界中の人々が『タイタニック』を愛していて、衣装まで覚えてくれているなんて！それは本当に嬉しく思うわ」。

　ちなみに映画の衣装デザイナーになろうと思ったきっかけは、小さい頃から映画が大好きでよく観に行っていたからだそう。またこれまで自分が携わった中で「タイタニック」に匹敵する重要な映画は、「E.T」だそうだ。

　最後に今後一緒に仕事をしてみたい監督、俳優は誰か聞いてみた。

　「たくさんいすぎるわ！あらゆる人とやってみたい！精力的に仕事を続けていきたいのよ。とはいえ、すでに十分素晴らしいリストが出来上がってるのも確かなのよね。これまでに多くの偉大な監督たちと仕事をしてこられたことを、本当にラッキーだと思ってるわ」。

　「タイタニック　ブルーレイ　スペシャル・エディション＜2枚組＞」は4,990円（税込）、「タイタニック　3D・2Dブルーレイ　スペシャル・エディション＜4枚組＞」は5,990円（税込）、「タイタニック　3D・2Dブルーレイ　コレクターズBOX（3,500セット数量限定生産）」は9,990円（税込）でそれぞれ発売中