宮野真守が「009 RE:CYBORG」を熱く語る写真はこちら
「“オーディションを受けられる”と思っただけでとても嬉しかった」と振り返った宮野。オーディションをして、島村ジョー役に決まった宮野は、最初のアフレコ時は、ただただ感動したという。「神山監督が作る絵の美しさと迫力に圧倒されながらアフレコをして、その世界観に引き込まれて…」と神山監督が作る世界観にすっかり心を奪われたようだ。
本作について、宮野自身のイチオシは「“加速装置”というセリフが言えたこと」と満面の笑みを浮かべる。「言った自分自身が震えたと言いますか、名セリフなので(笑)」とのこと。しかし、この“加速装置”というセリフ、実は本編よりCMスポット映像の収録の方が早かったと明かす。「本編を演じる前の“加速装置”はどのように言ったらいいのか、落ち着いて言うのか張り上げて言うのか、もっとヒーローっぽく言うのか…など何テイクも重ねてCMスポットになったんです」と宮野自身の“イチオシ”ではあるが、意外な苦労があったことを告白した。
今回の009こと島村ジョーは、映画冒頭、ゼロゼロナンバーサイボーグとしての記憶を失っているという難しい設定。演じるにあたり宮野は、神山監督がしっかりと演出してくれたと述懐する。「冒頭は、自分の存在すら考えてしまう繊細なところやナイーブなところを、記憶が甦った後は、正義にまっすぐ向かっていける力強さを出してほしいという演出があって…。“なるほど”と思いましたね。やはりジョーは正義に向かっていくんだなと」。
また、9人のサイボーグが持つ特殊能力の中でどの能力が欲しいか?と定番の質問を尋ねると「加速装置ですね」と即答。「使ってみてとても便利だったので(笑)宮野真守にも欲しいですね」とのこと。さらに、ジョー以外を演じるとしたら?との質問には「フワンソワーズですね(笑)あのセクシーさが欲しい」と明かした。
最後に、「『RE:CYBORG』という名にふさわしいチャレンジをしている映画だと思います。ストーリーもそうだし、映像としての見せ方もそう。この映画でしか観れない009があると思います。正義とは何か、悪意とは何か、観た人それぞれが感じられる部分が沢山あると思うので、ぜひじっくり観ていただける嬉しいです」とアピールした。(取材・文・写真:鈴木沙織)
「009 RE:CYBORG」は2012年10月27日(土)より2D/3D全国公開