俳優・三浦貴大が21日発売の月刊「FtoF」で撮り下ろしグラビアに登場した。ロングインタビューでは、父に名俳優、母にスター歌手を持つサラブレッドである彼の「俳優」に対する思いを素直に語っている。


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 「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で映画デビューを飾ってから3年。これまでに「劇場版 SPEC~天~」「あなたへ」「大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]」と立て続けに話題作に出演、今年もすでに数本の出演作品が決まっている。

 4月13日公開の映画「桜並木の満開の下に」に出演する三浦が演じるのは、町工場に勤める腕のいい職人・工(たくみ)。ある日、防ぎようのない事故で先輩を死なせてしまったことで罪を背負う青年。ごく普通の青年ではあるけれど、死なせてしまった先輩の奥さん・栞(臼田あさ美)を好きになってしまうのは、なかなかどうして複雑な心境であり、それを表現することは俳優として挑戦だったと振り返る。

 「今まで演じてきた役柄は何かしら理解できるところがあったんですが、今回は…(苦笑)。自分とリンクする部分があまりにもなくて、そういう意味ではものすごく苦労した役で、難しかったですね」。しかし、その状況は同時に、彼に演じる面白さをもたらしたようだ。

 「人って何が起こるか分からないもの」と語る三浦だが、自身が俳優という道を選んだのもそのひとつに入るだろう。幼い頃から父親・三浦友和の仕事を見て育ち「何となく楽しそうだな」という興味からこの世界へ。しかし、そこに平たんな道はなく「常に壁にぶつかっています。なかなか壁を超えられない」と葛藤の日々を語る。


 「何もできないなって思うんですよね。映画を観てくれた人が演技を評価してくれるのは本当に嬉しいことだけれど、自分の出ている作品を観るときは自分のダメな部分ばかり見えてしまって、よくできたと思えることはないんです。もう、壁にぶつかりっぱなし。しょうがないから壁ごと押している感じです。それでも、今も昔も映画をやっていきたいという気持ちは変わらなくて、いろいろな役をやりながら役者を続けていきたいって思うんですよね」。

 本誌では、俳優として一歩また一歩前進する三浦の目に力強さと自信が映し出された撮り下ろしを掲載。俳優・大杉漣の息子でもある写真家・大杉隼平が全6頁を撮り下ろした。

 雑誌「FtoF」は、3月21日(木)発売(発行・発売 ガム出版株式会社)
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