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今回公開される「SHORT PEACE」は、全4話からなるオムニバス作品。
この日の記者会見に登壇したのは、大友克洋、森田修平、安藤裕章、カトキハジメ、森本晃司、岸啓介、石井克人、田中達之と、浅沼誠プロデューサー。
「AKIRA」から25年、前作「スチームボーイ」から9年振りのアニメ作品でスクリーン復帰となる大友は、「僕らは2年くらい前から始めましたが、やっとすべての作品が揃って、皆さんにお見せ出来る状態になりました」と嬉しそう。「『火要鎮』は10分ぐらいの作品ということでスタートしましたが、やるなら時代劇かなと思いました。時代劇で面倒なのは着物ですが、着物の柄を手書きで貼りこむのはそんなに難しいことではないのに誰もやっていなかったので、それをやってみようと思いました。火事の表現も、古い絵巻物のテイストでぜひやってみたかったですね。よく皆から短いと言われますが、俺もあと5分くれと頼んだのにダメだと言われて(笑)」と、本作のスタートを振り返る。
新たな長編映画の可能性について聞かれると、「企画は出していますが、震災以降、劇場用アニメーション映画の資金集めには厳しいものがありました。やっと少しずつ回復しつつあるので、僕も期待しています」と、前向きなコメントも飛び出した。
公開日がスタジオジブリの「風立ちぬ」と同じ7月20日になったことについて聞かれると、「僕らが作リ始めたのはだいぶ前なので、たまたまそういうことになりました。ジブリにはかなわないですから、僕らは僕らで頑張るしかないですね」と苦笑しながら、自信に満ちた表情を見せた。