ミュージカル・ロマン『戦国BASARA』-真田幸村編-(原作・監修・制作協力:株式会社カプコン、脚本・演出:鈴木圭)の初日公演を翌日に控えた宝塚歌劇団花組が、14日、マスコミおよび関係者に通し舞台稽古を披露した。

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 『戦国BASARA』は、戦国武将をスタイリッシュに描き、2005年の発売から330万本もの販売実績を誇るカプコンの人気戦国アクションゲーム。
これまでにもアニメや映画、舞台、ドラマとさまざまなメディア展開がなされてきた。今回の宝塚版では、甲斐の虎こと武田信玄に仕える若き武将、真田幸村(蘭寿とむ)が、“軍神”と畏れられる越後の上杉謙信(明日海りお)らの武将や、幸村を慕う娘いのり(蘭乃はな)との交流によって成長していく様を描く。

 稽古後には、主演のトップコンビ蘭寿、蘭乃をはじめ、ゲームプロデューサーの小林裕幸も参加した囲み取材と、総勢8名によるフォトセッションが行われた。

 ゲームの世界観を尊重していることが伝わってくる本作。のっけから大迫力の映像で心を掴み、画面から飛び出してきたかのような武将たちの衣装にも目を奪われる。小林も「『戦国BASARA』ならではの宝塚とのコラボレーションができていると思う。何も言うことはないゲネプロだったと思います」と満足げな表情を見せたが、同時に「あの衣装は大変でしょう」との感想も。

 これには「衣装もそうなんですが、それで立ち回りもしますし。光る武器がかなり重くて、もっと筋力をつけねばならないと思っています」と苦笑いで応じた蘭寿。興奮冷めやらぬといった感じの小林はさらに「謙信とかすがのバラのシーンはどうだったの」と質問。明日海が「拍手をいただけて嬉しかったですね。ふたりでその空間を楽しんで宝塚観を打ち出していきたいと思います」と答えると、「宝塚を意識して作ったシーンだったので、本物にやってもらえるとは。
念願が叶いました」と誰よりも公演が待ち遠しい様子だった。

 役作りに関しては、「ゲーム『戦国BASARA3』に登場する夢の世界がとても役に立った」と話した蘭寿。「宝塚ならではのラブロマンスの部分もお見せできたらなと思って全員でやってきました。明日の初日から、パワー全開でやっていきたいと思います!」と力強く宣言。蘭乃は「私の役は真田幸村を思い続ける役ですので、心を大切に演じていきたいと思っています」と笑顔でコメントした。

 フォトセッションには蘭寿、蘭乃、明日海、小林のほか、武田信玄役の華形ひかる(はながたひかる)、伊達政宗役の春風弥里(はるかぜみさと)、猿飛佐助役の望海風斗(のぞみふうと)、かすが役の桜咲彩花(おうさきあやか)が参加した。

 宝塚花組公演『戦国BASARA』-真田幸村編-は6月15日(土)~7月1日(月)まで東急シアターオーブにて上演。
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