TVアニメ開始から7年。長い間ファンから愛され続けているアニメ『銀魂』が、明日6日から公開となる『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』をもって、その歴史を締めくくろうとしている。
「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて現在も連載中の原作漫画の魅力をしっかりと再現し、“なんでもアリ”の『銀魂』イズムを徹底的に追求しているアニメシリーズには、男女問わず熱心なファンの応援が多数聞こえてくる。 7年もの間、ファンの心を掴んで離さない『銀魂』。その魅力はどこにあるのか? 過去のアニメシリーズを交えながら紐解いていきたいと思う。

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 『銀魂』の魅力と聞いてファンが真っ先にあげるのが、その絶妙なギャグシーンだろう。「ここまでやっていいのか!?」と見ているこっちが心配してしまうレベルの下ネタや、苦情がきてもおかしくないような他アニメのパロディネタなどを、木曜の18時台という子供にとってのゴールデンタイムで次々と“やらかして”いく。時にどこかで見たようなオレンジの道着を着たり、時にどこかで見たような赤い帽子とオーバーオールにちょびヒゲ姿の配管工がキノコを持って登場したり、画面にモザイクが入ることだって少なくない。実際にその放送内容に対して番組へ苦情が入り、責任者が坊主になった…などというキワドイ噂もあり、おふざけに対する本気度はどのアニメよりも熱いものを感じる。

 しかし『銀魂』の真の魅力はそれだけにとどまらない。そういった限界ギリギリの悪ふざけから一転、思わず涙ぐんでしまう程じんとする人情ストーリーも沢山ある。

 普段はとんでもない行動や発言を繰り返すキャラクター達が、視聴者の胸に響く台詞を言ったりする。「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで、美しく生きようじゃねーか」。文字にしてみると結構クサイことを言ってたりもするが、普段バカバカしく笑わせてくれる主人公・坂田銀時がここぞという場面で語る言葉だからこそ、視聴者に嫌みなく届きやすいのかもしれない。


 抱腹絶倒のギャグと少年漫画らしいアクション、そして厚い人情をも詰め込んだ『銀魂』。原作の連載は続くものの、アニメシリーズは、劇場版にて完結篇ということで、きっと寂しく思っているファンも多数いるだろう。また、今回は原作者・空知英秋が書き下ろした完全新作オリジナルストーリーということでより一層、期待が高まる。アニメ『銀魂』の華々しいフィナーレを、映画館の大きなスクリーンで確かめてみてはいかがだろう。

 『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』は7月6日より全国ロードショー
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