NHK教育テレビで放送され、広く愛された国民的教育番組『おーい!はに丸』のDVD‐BOX発売記念イベントが16日に行われ、はに丸とひんべえ、声を演じた田中真弓(はに丸)と安西正弘(ひんべえ)、番組内で“神田くん”として活躍した三波豊和が登場し、撮影秘話を語った。

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 元祖ゆるキャラともいえる、はに丸&ひんべえ。
番組は1983年から1989年までの6年に渡って放送され、幼児から大人まで広く視聴された。はに丸は、王子の埴輪がモチーフとなっており、まったく日本の言葉を知らず、口癖は「はにゃ」。一方、ひんべえはそのはに丸に仕える馬の埴輪がモチーフで、はに丸に「様」をつけて呼び、「ふにゃ」を口癖にしている。本作は、そんな愛すべきキャラクターの一人と一頭を中心に、画家のおじさん、神田くん、すみれちゃんが一緒になってミュージカル形式でさまざまな言葉を学んでいく。

 『ワンピース』のモンキー・D・ルフィやドラゴンボールのクリリンなど、今や大人気声優として活躍する田中だが、本作は彼女の原点ともいえる作品だという。編集作業はなく、一発撮りで撮影したという本作の撮影時を思い返して田中は、「私と安西さんは、アナウンスブースにいて、上から見て当てていくんです。私たちは台本もあるし、本当に下(で出演している人やスタッフ)が大変だったので私たちが撮影を止めることはあり得ないんですよ。ある時、『はにゃ?』って言った時に、大きなおならが出てしまって」と爆笑エピソードを披露。それを受けて安西は、「地獄ですよ…狭いブースで」とこぼした。

 ついで三波は「当時、観覧に来た子どもたちが、はに丸が想像以上に大きいから泣いちゃう子がいっぱいいた」という秘話も明かした。また、はに丸(田中)からは、「始まってすぐの頃にひんべえが倒れた」という話題も。三波は「ひんべえ(の中に入っているの)は大変なんですよ! 打ち合わせしていたら、突然ガッチャンって大きい音がして、倒れたよね」と、今だからこそ笑える衝撃事件を思い起こした。


 そして、「30年経って、こんな機会があるなんて本当にうれしい」と田中が感慨深げに話すと、安西は「6年間、一生懸命やった結果だと思ってます。DVD発売は本当にうれしい」と思いを込める。さらに三波は、「子どものところまで下りていって媚びるのではなく、幼稚園や保育園の先生方、父兄の方にも面白く観てもらえるようにしようって思いで作りました。今でも、当時子どもで観てくれていた方から声をかけられると本当にうれしいです。一生懸命作りました」と作品を熱くPRした。

 『おーい!はに丸“はに丸 BOX”』(DVD‐BOX上巻)、『おーい!はに丸“ひんべえ BOX”』(DVD‐BOX下巻)は、ともに11月27日(水)に発売。
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